農場長はお笑い芸人 生ゴミから生態エコシステムを完結 今帰仁クガニファーム
- 2021/5/19
- 社会
【農場長はお笑い芸人!】
クガニファームの核となるメンバーには、芸人やミュージシャンなどの表現者が名を連ねる。農場長を務めるのは、お笑い芸人のベンビーさんだ。これまで農業経験無しだった彼が就任に至ったきっかけは。
「代表の上間さんは地域活性の事業もされていたので、やんばるでの映画ロケを仕事を通じて以前から面識がありました。これまでもいろんな事業を一緒にやらないかと声掛けを頂いていたんですけど、気持ちとタイミングが合わず…。でも今回のプランを聞いて、農場長の打診を受けた時はその場で即決でした」
現在は週の約半分、那覇と今帰仁を往復する生活を送っている。ためらいは無かったのか。
「新しい時代の農業にワクワクしたので迷いは無かったです。やんばるに通うことになるのも障壁にはなりませんでした。そして何より『農場長』という肩書きが自分に付くのが面白い(笑) 今は、鳥のさえずりや水のせせらぎと暮らす喜びがこんなに大きいのかと実感しています」
人里離れた農場が芸能関係のメンバーと組むことで発信力も強化される。
「農場では農作業はもちろん、情報発信や広報を担っています。そこの部分が期待されているのはやはり感じますね。エフエム那覇で『オリジンアワーECO』という番組をやっているのですが、それはこの農場で収録しています。昼は鳥、夜はカエルの鳴き声が思いっきり入っていますよ」
全農全芸
ベンビーさんの他、所属事務所の後輩である、きしもとさんとでこりんさんも今帰仁を拠点に生活している。30代と40代の男たちの共同生活だ。
「これがまた楽しいんですよ!青春やっていますって感じで。またこの2人が酒飲んだらすぐ言い合いになるんですよ。『シラフで話せないことは酔っぱらって話すなよ~』ってなだめるんですけど、これも農場長の仕事です(笑) クガニファームでは環境保全、クリーンエネルギー、住み続けられる街づくりなど、SDGsの多くの目標がクリア出来ていると思います。あとは後輩芸人たちの『貧困をなくそう』、これも付け足しておきましょう」
半農半芸という表現だと物足りない。全農全芸で日夜励んでいる。