沖縄の聖火リレー始まる
- 2021/5/1
- 社会
7月に開会予定の東京五輪に向けた聖火リレーが1日、県内でも始まった。新型コロナウイルスの影響で沖縄本島内の公道でのリレーは中止となっており、同日は名護市民会館周辺、2日は糸満市の平和祈念公園内の特設コースで、ランナーに選ばれた県民や県出身の著名人ら約180人が希望の炎をつなぐ。
1日は、石垣島にも聖火が渡り、ボクシング元世界王者の具志堅用高さんや市民らが聖火リレーやミニセレブレーションを行った。2日には、宮古島市でも聖火リレー等が予定されていたが、新型コロナのまん延防止のため中止された。座間味村は予定通りサバニでの聖火リレーを実施するという。
初日の名護市民会館特設コースでは、那覇市、宜野湾市、沖縄市、うるま市、本部町、名護市を走行予定だった約90人のランナーが100メートルずつ聖火をつないだ。タレントのゴリさん(ガレッジセール、那覇市)がスタートを飾った。
開始式で、玉城デニー知事は「夏のオリンピックとしては57年ぶりに、この沖縄に聖火が訪れ、聖火リレーが始まる」と歓迎の言葉を述べた。
また、「予定とは異なる形での実施となったが、リレーの様子は全世界に発信されている。沖縄の素晴らしさ、皆さんの思いを発信していただきたい。本日の聖火リレーが皆さんとともに沖縄の歴史に刻まれることを喜んでいる」とも強調した。
聖火ランナーのトップを務めたゴリさんは「トップだと今日知って、ずっと緊張していた」としつつ、「オリンピックの祭典の序章としての聖火リレーの一端を担える喜びを味わい、選ばれたことを光栄に思って走ろうと思っていた。57年ぶりに沖縄に来た炎を持って走れるということの光栄さ、ありがたさで体がしびれた」と説明した。
その上で、「国々の1番が世界中から集まる。その戦いを見ることができる。そんな贅沢なことはない。世界中の技を見せてもらい、試合後は心の握手をして、次の4年後につながればいいと思う」と述べ、東京五輪の成功に向けて期待を寄せた。
2日は平和祈念公園内で豊見城市、浦添市、座間味村などのランナーが聖火をリレーする。
(記事・写真 宮古毎日新聞)