サスティナブルをもっと身近に。沖縄発のオリジナルブランド「mana. ORGANIC LIVING」
- 2021/3/30
- 社会
環境問題に対して何ができるのか
環境問題について知見を深めた浜村さんは「まずは自分から変えていこう」と、サスティナブルな製品を利用するようになった。しかし当時の日本にはそういった製品はあまり出回っておらず、海外まで買いに行くこともしばしば。そうするうちに「日本でも私のようにエコ製品を探している人がいるはず」と思い立ち、1年の準備期間を経て「mana. ORGANIC LIVING」を立ち上げた。
準備をはじめた当初からこだわったのは「お洒落なデザイン」だと浜村さんは言う。サスティナブルな製品を”地球環境のため”に妥協して使うのではなく、関心がない人にも”かわいい”と思ってもらえる製品を作ることで、地球環境に意識を向けるきっかけが作れるのではと考えたからだ。
「地球環境と聞くととても壮大なトピックに聞こえてしまって、なかなか自分事として捉えられないと思うんです。意識するまでが難しいんです。私がそうでしたから」
どうしてもエコやオーガニックなど、地球環境に良いものは「デザイン性がなく、高い」イメージがあるのは事実だろう。だからこそ、浜村さんは「お洒落で、利益がギリギリ出る価格」を追求し、商品開発を行った。
エコな活動は「余裕がある人」が考えるもの?
ダイビングが趣味だという浜村さん。美しい海に囲まれている島だからこそ沖縄からエコ製品を発信していきたいという想いから、大学進学とともに上京した東京から沖縄にUターンし、ブランドを設立した。
「海がとても綺麗なのに、地球環境に優しいものを使おうという思考の人が少ないと感じます。それはオーガニックやエコは『余裕がある人が考えるもの』というイメージがあることも原因のひとつだと思うんです。だからなるべく低価格で、おしゃれなものをつくり、まずは近くの人に伝えていくことから始めようと思いました」
諦めずに伝え続けること、そして自らが製品をつくり、活動に注力することで周囲の意識も徐々に変わってきたという。