県内初 高齢者通院付き添いサービス 医療と介護の架け橋担う

 

利用者「安心して通院できて助かる」

 入居している施設から病院への付き添いサービスを利用している東ノブ子さん(86)は「一緒にいてくれなければ病院にいけない。家族も付き添いができないので助かる」と話す。

 また、ある利用者は「ずっと施設にいて一人では病院や家にも戻れない。一緒に居てくれるだけで安心」と話し、ある家族は「本当は付き添いをしたいけど仕事の事情でできない。介護資格を持ったスタッフが同行してくれているので安心している」などとの声を寄せている。

 高齢者を診察する立場である、ちばなクリニック整形外科の親川知医師は「付き添いがいてくれることで、患者との医師の疎通が円滑にでき助かっている」と話した。

サービス利用者の東さん(中)、ちばなクリニック整形外科の親川医師(右)、介護福祉士の三輪さん(左)(写真=合同会社hareruya)

高齢化が住みやすい町を目指して

 大城代表は、サービスを展開してみて、「これは高齢者一人の問題でも家族の問題だけでもなく、社会全体の課題」と感じている。

 「身寄りがない高齢者や在宅で一人暮らしをしている高齢者が今後も増加し、高齢者を取り巻く状況はもっと深刻な状況になっていく。まだ小さい事業所なので、多くの人にすぐに支援をすることは難しい体制があるが、まずは事業所がある沖縄市から支援していき、高齢者が住みやすい町を作っていきたい。そして県内に広げていきたい」と目指す。

 大城代表は「家族や支援している人も一人で気負わず、困っていることを聞いて一緒に考えていきたい。気軽に相談してほしい」と呼びかけている。

<合同会社hareruya>
住所:沖縄県沖縄市胡屋7-4-5
電話:098-800-2839
公式HP:https://www.hareruyapono.com

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