琉球の川シリーズ② 古の香り漂う憩いの場、安里川と金城ダム

 
金城ダムの堤体

 時代や景色は大きく変化しても、古から止まることなく流れ続ける川。その川に沿って歴史を辿ってみると、思いがけない発見が実はたくさんあるものだ。

 琉球の川シリーズ第二弾は、弁ヶ岳に源流を持つ安里川上流に位置する「金城ダム」の秘話をお届けしよう。

大都市那覇にダム!?

 首里城からほど近い場所にある、金城ダムというダムをご存知だろうか?那覇市内にあって、これだけ規模の大きなダムというのは珍しい。

 しかも、施設内見学も可能で、展示されているダム模型が近代的ですごくカッコいいのだ!短編ムービーを観ることが出来るミニシアターも備わっている(コロナウィルス感染拡大予防のため現在は休館中)。

 さらに、ダム全体の自然豊かで広い造りはウォーキングなどにも最適な上、水際まで近寄り魚や鳥の動きを目の当たりにすることも可能なのだ。都会におけるちょっとした癒しを兼ねたピクニックなどにはもってこいの場所なのである。

 ところで、大きな川が存在しない沖縄県故に、多くのダム施設が存在しているが、一般的なダムの役割と言えば何であろうか?
 もちろん水不足解消のため、断水に困らないため、と答えることだろう。しかし、実は金城ダムに関しては、あくまでも治水用、大雨による洪水や氾濫を抑制するために造られている。故に、金城ダムの水源が一般家庭に向けて飲料用として回ることはない。

 実は前回の第一弾でお伝えした、安里川の氾濫が金城ダムの造成に大きく関わってくるのだが、安里川はかねてより大雨の度に氾濫を起こしては住民たちの暮らしを脅かしてきた。氾濫をどうにか抑制するため、人々の生活を守るために造られたのが、金城ダムなのだ。もちろん、首里を挟んで反対側の真嘉比川遊水池プロジェクトの効果も大きいのだが、こちらはまた次回の第三弾で紹介しよう。

ダム施設内
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