県内初 高齢者通院付き添いサービス 医療と介護の架け橋担う

 

 身体的な理由や認知機能の低下、家族が同行できないなどの理由から、一人で病院に行けず困っている高齢者らの病院通院に付き添うサービス「ケア・シェアリング・ポノ」を県内で初めて本格展開する沖縄市胡屋の「合同会社hareruya」。高齢者本人が必要な受診をすることで、日々の体調管理や病状の悪化を予防し、介護の重度化予防につながっている。

病院付き添いサービス「ケア・シェアリング・ポノ」とは

 「ケア・シェアリング・ポノ」は、介護福祉士などの資格を持つ専門職スタッフが10人がいる。家族の代わりに、スタッフが家に迎えに行き、送迎時(タクシー)の介助、病院での受付、問診や診察、医師への意見聞き取り、薬の受け取り、報告書の作成と家族や施設への報告などのサービスを提供している。毎月60〜80件ほどの受診対応をしている。

ケアハウス入居中の高齢者のお部屋にお迎えにあがるスタッフ(写真=合同会社hareruya)

病院に一人で行けず困る高齢者

 代表の大城五月さんは、居宅ケアマネジャーとして複合施設で勤務していたが2016年に独立。高齢者や家族の困りごとを聞いているうちに必要性を感じ、2018年からケア・シェアリング・ポノを立ち上げた。現在、中南部で約160人がサービスを定期利用し、その数は増加している。

Print Friendly, PDF & Email
次ページ:

1

2 3

関連記事

おすすめ記事

  1.  サッカーJ3のFC琉球が、第2次金鍾成(キン・ジョンソン)監督体制下の初陣を白星で飾った…
  2. 今季から琉球ゴールデンキングスに加入したアレックス・カーク(左から2人目)やヴィック・ローら=16…
  3.  FC琉球の監督が、また代わった。  サッカーJ3で20チーム中18位に沈む琉球は1…
  4. 戦前に首里城正殿前に設置されていたバスケットボールゴールを再現した首里高校の生徒ら=8月27日、那…
  5.  8月12日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール市民交流室は熱気が渦巻いていた。ステー…
宮古毎日新聞

特集記事

  1. 再びFC琉球の指揮を執ることになり、トレーニング中に選手たちに指示を送る金鍾成監督=19日、東風平…
  2. ヴィック・ロー(中央)の入団会見で記念撮影に応じる琉球ゴールデンキングスの(左から)安永淳一GM、…
  3. 沖縄県庁  沖縄県は、地域の緊張を和らげようと、4月から「地域外交室」を設置し、照屋義実副知…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ