沖縄プロ野球・琉球ブルーオーシャンズ 2年目のキャンプイン
- 2021/2/9
- エンタメ・スポーツ
やってやるぞ!
今年入団したルーキーの宮城竜輝投手(19・中部商業)は、兄が横浜DeNAベイスターズの育成・宮城滝太(だいた)投手である。2年目の昨季はイースタンリーグで12試合に登板し、防御率3.09を記録、リーグトップタイの5勝を上げている。
兄に刺激を受けた竜輝投手は「緊張することなく迎えられた。やっとスタートラインに立てた。やってやるぞという気持ち」、と早速ブルペン入り。捕手が立ったままストレートのみ30球を投げ、キャッチャーから「ナイスボール」と声が飛ぶなど納得の表情をみせた。
一日の練習終えて話を聞くと「NPBを目指しているので、先発で活躍したい。1年のブランクは、野球をやめていた期間があったので。高校3年の春で肘を故障し、夏の公式戦に出られず、野球をやめた。周りからもったいないと言われたし、自分でも悔いの残るやめ方だった。お兄ちゃんの活躍が自分を奮い立たせた。肘の故障は身体の使い方がわからず、加減せずに投げすぎたことが原因。お兄ちゃんと一緒に年末年始に自主トレして、力の連動性などの目的意識を教わってこれまでの練習と全然違うなと。今後はもっと下半身を強化してスピード、体力アップに繋げたい」と生き生きと話した。
チーム内で切磋琢磨
チーム1のベテラン、元ヤクルトスワローズの比屋根渉外野手(33・沖尚出身)も元気にキャンプイン。「若手はどんどん試合に出て経験してNPBの世界に行ってもらいたい。自分も今年は怪我もないし全試合出場を目標にしている。チーム内で切磋琢磨していきたい」と、まだまだ負ける気がしないと強気を見せた。
勝崎耕世トレーニングコーチは「新人は初日でバテバテ。しごく前に倒れそう。昨年より若い選手が多くて体力がない。でも技術面は昨年より上。なので、NPBで言う今日からが`新人合同自主トレ‘という感覚で鍛えがいがある。身体は連鎖している、力がどう繋がるか頭と身体で理解し使えるようになってくれれば能力が発揮できる」と期待を寄せた。
琉球ブルーオーシャンズの2年目が始まった。3月には試合も始まる。今年こそグラウンドで走り回る姿を、野球好きな沖縄県民のみなさんに観てもらいたい。
(記事・写真 宮古毎日新聞)