オンラインで離島めぐり!離島×ITで新しい離島旅行を推進

 

 本事業は2020年9月16日(水)に実施されたWEBセミナーを皮切りに本格始動した。WEBセミナーではオンライン体験を検討する事業者を集め、株式会社アクティビティジャパン代表取締役・小川雄司氏が自社で運営するOTAサイトでの事例を紹介しながら、オンライン体験の市場動向やメリットの説明、オンライン体験プランの実演などを行い、各事業者に具体的な内容を想起させた。

 セミナー参加者からは「はじめてのことで不安だったが、分かりやすかった」というポジティブな声から、具体的な質問、「PCの使い方が分からず不安」という声など、多くの意見があがった。

多彩な商品設計で、あらゆる事業者に対応

 事業者に直接商品造成サポートを行っている株式会社パム・コークリエーション事業責任者・大城輝朗氏は「イメージが沸かない、自社の商品がオンラインに適しているのか分からないという声もあったが、販売している事業者を呼んでセミナーを実施したり、直接レクチャーするなど1事業者ごとに向き合うことで納得してもらえることが多かった」と話す。

 12月25日には玉城デニー知事も参加して県庁でこの事業を紹介する記者会見が開かれたが、そこで行った体験デモは体験キットを事前に郵送し、実際にサトウキビの植付けなども行ったのちにオンライン体験を行うというものだった。

 前例のないオンライン商材をイチから作成するとなると「うちの商品は難しいのでは」と躊躇する事業者は少なくなかったそうだが、オンラインだけじゃなく事前にキットを郵送したり、普段見せていない工場を見学してもらうツアーを新しく考案したりなど、思考を凝らしたアイディアを一緒に考えていくスタイルに「なるほど」「それならできるかもしれない」とプラン造成に繋がったものも多かった。

 また、PCをこれまで触ったことがないという事業者に対しても各離島担当者が個別でレクチャーを行った。プラン造成だけでなく、新しい挑戦に対する不安解消にも尽力した結果、現時点で「オンラインは不可能」と双方に判断したアクティビティはないという。

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