「不登校でも道は拓ける」 居場所が社会に接点 ちゅらゆい(上)

 

 沖縄県によると2019年度における不登校の児童生徒数は昨年から181人増の4630人で、最多を更新した。そんな中、NPO法人沖縄青少年自立援助センターちゅらゆい(那覇市、金城隆一代表)は、国が推し進める子どもの貧困対策の事業の一環で、不登校や引きこもりの子どもや若者を支援する施設「kukulu(くくる)」を那覇市とうるま市で運営している。学校よりも社会通念や人目を気にせずに、気軽に行ける居場所を提供することで、他者とのコミュニケーションや学習支援などを通して“社会との接点”を持ち続けることができる。さらには、学校以外への“登校”も一部出席扱いに換算できることで、従来なら出席日数不足で進路の断念をせざるを得なかった子どもたちにも将来が拓ける環境づくりが進んでいる。

学校以外の居場所 出席日数にカウントも

 うるま市の「うるまkukulu」は2020年10月で開所1年を迎えた。定員は30人だ。同施設の事業統括で社会福祉士の屋部千明さんが「定員は開所してからすぐに埋まりました。待機している人もいます」と話すように、そのニーズは高い。

「うるまkukulu」の事業統括・屋部千明さん=12月、うるま市の同施設

 学校でのトラブルや家庭の変化などで不登校になってしまった子の環境によっては、そのまま家に居続けて引きこもりになってしまうこともある。ここに行けば友人がいて、好きなことができる、という場所を用意して、本人や家族を支えている。
 「不登校のため、中3で卒業を控えている段階でもこのまま進路が決まっていないという子が、kukuluを利用し始めるケースが多いです。中にはどうにか通信制や定時制の高校などに進路を決める子もいますが、なかなかすぐに決まらない子もいるので、卒業後もkukuluで過ごしてもらっています」と屋部さん。

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