V字回復よりも積み重ね 2020年回顧・OCVB会長インタビュー

 

 新型コロナウイルスが猛威を振るい続けた2020年。年末もワクチン普及などの根本的な感染対策のめどがつかないままだ。今年の初めから、新型コロナの影響で沖縄のメイン産業である観光は大打撃を受けた。沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の下地芳郎会長に2020年コロナ禍の沖縄観光についての振り返りと、今後の展望や取り組みの方向性について聞いた。

2020年の沖縄の観光産業を振り返るOCVBの下地芳郎会長

7000億円台から3000億円台に

 ―今年のコロナ禍は未曾有とも言える事態でした。沖縄観光の推進役として、2020年を振り返って思うことは。

「昨年は暦年でいうと1000万人の観光客、観光収入は7千数百億円という数字が出ており、インバウンドの収入も伸びていた。さらに那覇空港の第2滑走路の運用開始もあり、拡大基調を見込んでいた。ただ、入域客数増大や観光経済の収入増に伴って、交通渋滞や観光産業に関わる人たちの労働環境の悪化などのマイナス要素も多々あった。
 元々の目標として観光産業の振興とともに、県民の支持をしっかりと得る観光の形を模索するということもあるので、そこに注力する意味での課題解決に取り組もうとしている中での新型コロナ感染拡大の波がきた。
 航空路線の減便で観光客も大きく減少し、ビューローの見立てでは年間で370万人、収入も約3000億円程度の見通しとなり、対前年で言うと4割に満たないくらいの非常に厳しい数字になっている。海外便はもちろん、クルーズ船も全て欠便となり、これまで進めてきたインバウンド振興もほとんど全て再構築しなければならないとても厳しい現状だ。現時点でも復興の道半ばという状況だが、極めて大きなダメージを受けていると言わざるをない」

インバウンド向けのドラッグストアの多くが閉店している
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