密を避け楽しめる県内リゾート トレーラーハウスの「ウッドペッカー」

 

一目惚れで自らオーナーに


 オーナーは不動産会社の(株)創信代表取締役安里英起さん。「外国人観光客はいなくなりましたが、基地で働く外国人、沖縄県民、特に北部の地元の人たちが多く利用するようになったんですよ」。という。

 立ち上げから携わってきたマネージャーの山﨑苑子さんは「今は沖縄県民が6、7割くらい占めるかな。リピーターも多いですし、リモートで仕事をする人が長期で利用したりすることもありますね。ですから、おかげさまで周りが言うほどの感染症の影響は大きくないのがありがたいです」。と明るい笑顔で答えてくれた。

右からオーナーの安里英起さん、マネージャーの山﨑苑子さん、カフェオーナーの箕輪博之さん


 そもそも、ここは14年前に別の方が創業したトレーラーハウスである。3年前、2代目のオーナーが手放すという情報を聞きつけて見に来たところ「自分が一目惚れしちゃったんですよ」。と安里さんは笑う。仲介業として売り出す予定が、大自然で過ごせる時間をたくさんの人に提供したいと心が踊り、購入を決意した。


 さぁ、どうするか。まずは購入資金の確保、そして10年以上たったトレーラーの修繕から始めないといけない。施設で気持ちよく過ごせる空間にするためにはお金がかかる。何がなくとも資金繰りからである。何度も何度も銀行に通い掛け合って準備を整えた。ホテル事業のノウハウを改めて学び、情熱のあるスタッフとともに運営システムなど練り上げ、2018年、改善しながらに新しいウッドペッカーが始動しはじめた。

大人気の鰯と梅肉のパスタ、マーメメイドカップケーキ、生シークワーサーソーダ

 すると宿泊サイトで見たという観光客、インバウンドなど、日を追うごとに利用率はアップ。カフェ事業も運営業者を刷新し、お手頃なBBQ、美味しいランチ、インスタ映えするデザートなど、その評判は口コミで広がっていった。営業は順風満帆そのもの、古くなったトレーラーを少しずつ新台に換え始めた頃、コロナ感染症がどんどん浸食し始め、2020年春に緊急事態宣言が。さすがにこの時は来客が激減したそうだ。

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