キッチンカーで県内駆け回る ヴィーガン料理40種類、高まる健康志向
- 2020/11/26
- 食・観光
沖縄県内を駆け回るキッチンカー。肉、魚、乳製品などの動物性食材を使わず、野菜や穀物などの植物性食材のみを使用した県内でも珍しいヴィーガン料理を提供しているのは「六屯(ろっとん)」。英国のパンクロックバンド「セックス・ピストルズ」のボーカリストの名前から名付けた。店主は音楽好きな小坂直樹さん(34)=八重瀬町=だ。妻の弓絵さんと(34)長女の凜ちゃん(3)、長男の三(みち)ちゃん(1)の家族4人で店頭に立つ。さらに、年明けから北谷町に新店舗もオープンする予定だ。
ロック好きが生んだヴィーガン専門店
赤、黄、カラフルなキッチンカーに、赤髪の店主・小坂さん。路上に立つと一際目立つ存在に引き寄せられる。小坂さんは、ロックを通して知り合ったヴィーガンに親しむ欧米の友人が沖縄を訪れた際、「肉料理ばかりで沖縄で食べられるものがない」という話を聞き、ヴィーガンに着目。独学で学んだ。飲食業を目指すも条件にあった店舗が見つからず、八重瀬町商工会の知人に相談。「キッチンカー があるよ」と紹介され、「修行のつもり」とキッチンカーで起業した。「最初はヴィーガンは全然詳しくなくて、コロッケが好きでヴィーガンのコロッケ専門店として起業した。今はヴィーガン専門店に屋号を変えて、40種類以上のメニューを提供している」と色鮮やかなメニューが店頭に並んでいる。
起業して3年目、県内でも数少ないヴィーガン料理の専門店として県内各地のイベント出店やメディアで特集され、企業とコラボしたCMにも出演するなど知名度が上昇。ヴィーガンの人以外にも、健康志向や肉好きなど多くのリピーターが付いている。
さらに、パンクカルチャーがヴィーガンと密接に関係していたこともきっかけのひとつといい、小坂さんのロック好きが伺える雰囲気がキッチンカーや店頭から醸し出されているのもお店の魅力だ。