オンライン開催を一元化「amply」観光にも一役 金城代表に聞く

 

沖縄の文化継承にも一役

 気軽にオンラインイベントの集客や決済ができることから、琉球古典芸能公園のオンライン配信など、コロナ禍においてもイベントを通して人々に喜びや楽しみを与えることへの敷居が低くなった。今後はうるま市で行われる秋の全島闘牛大会でも活用を予定しているなど、沖縄の伝統文化の発展にも一役買っている。

 同社の金城辰一郎代表はamplyの可能性をこう話す。
 「イベントぺージ自体が1枚サイトのような作りになっていることから、各種SNSとの相性も良いです。日本語と英語に対応しているので、海外からも参加者を呼び込むことが可能です」

 プラットフォームにZOOMを採用したことにも意味があるという。

 「YouTubeなどに比べてZOOMを活用した方が、より双方向のコミュニケーションが取れます。ですから、トークライブやオンライン観光体験ツアーのような参加型イベントに向いているかもしれません。(コミュニケーションを通した没入感から)ニッチであっても、コアなファン層から直接課金で収益化ができます」

 琉球・沖縄の歴史を巡るガイドツアーにも同サービスが活用された。
 ガイドを務める嘉数仁然さんが「石門の裏手にある森に御嶽がある。降りて来た神と人々とのゲートウェイが石門」「神々と話をするノロは身分が保証されていた国家公務員です」など歴史を楽しく教えてくれる内容が人気だ。

《メディアひっぱりだこ‘賀数仁然’と巡る☆首里城ミステリーガイドツアー》の様子

 ZOOM画面越しの賀数さんが参加者に対してクイズコーナーを随所に設けたり、積極的に発言の機会を与えるなど、双方向なコミュニケーションを意識した構成が組まれていた。

「行く」「行かない」に続く第三の選択肢「オンライン参加」

 金城代表は「リアルでのイベントは場合によっては遠方への移動が伴うので、『行く』か『行けない』の選択肢のみでしたが、‘オンライン参加’という第三の選択肢が一般的になりました。また、イベント・セミナー開催のみならず、企業のマーケティングにも活用できます。参加希望者が記入する項目をカスタマイズできるので、例えばモニター・アンケート項目を設置してフィードバックを得るなどです。イベントを無料開催して見込み客を集めるという方法もあります」とイノベーションや活用法について話す。

trevary株式会社 金城辰一郎代表
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