くるくる無重力!?「ラート」の世界を広げる~上地陽史さん~
- 2020/10/31
- エンタメ・スポーツ
コロナ禍で考える“実験的なラート”
現在は個人で家の内装の仕事をしながら、週1回は琉大体操部で後輩の指導に当たっている上地さん。自身のラートでは、世界大会での出演、そして今年2月の披露宴で魅せた”無重力かぎやで風”がSNSでも話題となり、披露宴やイベントでも演舞してほしいという問い合わせが増えた。けれどもコロナ禍で、依頼はほぼキャンセル。腕の見せ場が無い状況が続いている。
その中でも自前のホームページ内では、本来屋内競技のラートを屋外でやるとどうなるかなど、実験的な動画をアップして模索を重ねているところだ。
「最近は外でやるのもありかなと思っています。海をバックに撮ったり、ラートをしたりとか、動画で撮ったらいいかなと思うんですよね。リングにゴムホースを切ったものを巻いて(リングなどを傷つけないように)。どうしても(パフォーマンスするために)広さは必要なので外に出た方が可能性が広がるんじゃないかと思っています」
今回の取材中も、練習場所の体育施設関係者から、子ども向けのニュースポーツ紹介イベント出演についての相談を受けていた。出演の相談は久しぶりということもあり、上地さんの表情はにこやかだった。ラートでのパフォーマンスを見てもらえさえすれば、楽しさ・面白さを伝えられるという自信はある。
「ラートはふわふわした動きが魅力です。いかに重力を感じさせないかをテーマに、自分としてはやっぱり曲付きのパフォーマンスを見ていただける機会があったらいいな、やっていけたらいいなと思っています」
内装業+ラートという“自営業”二足のわらじ。コロナ禍で厳しい状況ではあるが、見る人、そして自分が楽しめるパフォーマンスを追い求めて、上地さんのチャレンジは続いている。
上地陽史さんホームページ(http://youjikyou.com/)