工事開始で安全祈願 那覇市第一牧志公設市場
- 2020/10/20
- 経済
2022年度の完成を目指し、「那覇市第一牧志公設市場」の安全祈願式が10月19日に那覇市松尾の新市場建設現場で開かれた。牧志公設市場の各店舗は昨年7月から、建て替え作業が行われる市場から約100mほど離れた場所にある「にぎわい広場」に一時移転し、仮設市場で営業している。祈願式には城間幹子那覇市長はじめ、市関係者、市場組合の関係者らが参加。県内の食材が一同に集まる「沖縄の台所」の1日も早い完成と、工事の安全を願った。
22年4月に新市場営業再開
牧志公設市場は1950年に開業し、1972年に建て替えられたが、建物と設備の老朽化のため、再び建て替えを行うこととなった。市場には沖縄近海のカラフルな魚や、県産の牛、豚、鳥などの畜産物、そのほかにもかまぼこや島豆腐、漬物や調味料など、沖縄の食材が並ぶ。2階には複数の食堂があり、沖縄料理を楽しめるほか、1階で買った食材を調理してもらえる「持ち上げ制度」も観光客に人気だ。現在の仮設市場でもこのシステムは継続している。
仮設市場の営業は2022年3月31日までで、同年4月1日からは建て替えられた新市場での営業が再会される予定だ。新市場は地上3階建てで、1階では精肉や鮮魚などの販売店舗、2階には食堂や軽食スペース、3階に料理体験教室などが入居する予定となっている。