週末の飲食店はすでに「コロナ前の人出」 営業制限解除から1ヶ月

 
北谷の週末の夜には活気が戻っている

 新型コロナウイルス感染拡大防止のための沖縄県独自の時短営業・休業の規制が全面解除されて1ヶ月が経った。県内感染者数が0人や1桁台で推移していることもあり、飲食店が立ち並ぶ街場には、“コロナ前”ではないかと思ってしまうほどの人出が戻ってきている場所もある。
 「国際通り、久茂地近辺は週末には7~8割の客が戻っていて、コロナ前とほぼ遜色ないと言ってもいいですね。1番戻りが早いのは北谷です。地元の若者や観光客も含めて圧倒的に人が多いんです」。そう語るのは県内の飲食店約1,000店舗が加盟する沖縄県飲食業生活衛生同業組合の鈴木洋一理事長だ。

夜の北谷は大賑わい

 県独自措置が10月末で解除されたことに加え、11月中は会食「4人以下」「2時間以内」としていた対処方針の要請も11月25日に前倒しでの終了となり、繁華街へ繰り出すハードルはかなり低くなっている。

 11月最後の週末、北谷のアメリカンビレッジ周辺を訪れてみると、20代の地元の若者と観光客のカップルや家族連れ、米軍関係者とみられる外国人でかなりの賑わいを見せていた。ビール片手に海沿いを歩く人たちや、テラス席で楽しそうに乾杯する人たちがいる光景は、目にするだけでも少々気分が高まるほどだった。
 一方、那覇市内でも国際通りやアーケード街の店には多くの人が集まっており、お酒を楽しむ人たちの笑顔とご機嫌な声が方々から飛び込んでくる。

 鈴木理事長によると、各地の飲食店での人出は那覇市の国際通りや久茂地は前出の通り週末は7~8割で多くの客がいるが、平日はまだ5~6割にとどまる。キャバクラが軒を連ねる歓楽街・松山の深夜帯はまだまだ人の戻りが遅いという。
 リゾートホテルの多い恩納村は低迷しており、全体を通して5割程度で推移している。離島については八重山地域が5割で「Go To待ちの状態」で、宮古島はかなり観光客が戻っていると同時に地元客の需要も回復して「忘年会まで埋まっている店もある」という。

国際通りでは団体客の姿も多く見かける
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