消費キャンペーン開幕「黒糖の日」新糖割りでスタート

 
沖縄県含みつ糖対策協議会の関係者5人が新糖の「黒糖割り」を行い、消費拡大イベントは開幕した=10日、サンエー浦添西海岸パルコシティ

 「黒糖の日」消費拡大イベントの開会セレモニーが10日、サンエー浦添西海岸パルコシティで、沖縄県含みつ糖対策協議会(会長・前門尚美県農林水産部長)により開かれた。前門会長やJAおきなわの高江洲修常務、宮古製糖の山城一成常務ら黒糖生産関係者ら5人が2024年に生産された新糖の「黒糖割り」を行いイベントの幕を開いた。

 同協議会は10年に、語呂(ごろ)合わせで5月10日を「黒糖の日」として制定し、新黒糖の旬である9月6日(黒の日)までを消費拡大キャンペーン期間として定めた。

 主催者を代表してあいさつした前門会長は「黒糖生産は現在、八つの離島(多良間、伊平屋、伊江、粟国、小浜、西表、波照間、与那国)で主要産業となっており、多くの県民、観光客に愛されてきた。400年以上の歴史に培われた黒糖の販路拡大に努めたい。ビタミン、ミネラル豊富な黒糖を多くの人に味わってほしい」と述べた。

 会場には各離島の新糖のほか、黒糖を原材料にしたジンジャーエール、ラム酒、菓子などの製造販売事業者の展示即売ブースが設けられ、訪れた多くの人たちが買い求めていた。
 

展示即売ブースには多くの人たちが訪れた=10日、サンエー浦添西海岸パルコシティ

 多良間黒糖(小袋)を大量に購入した宜野湾市在住の女性(50)は「和歌山県の出身で、約30年前に沖縄に嫁いできた。旬の黒糖が好きで毎年、イベント会場を訪れ買っている。実家の母にも送ってあげる」と話していた。

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