南米のサッカー名門クラブで指導者、五輪で通訳も 県出身平安山さん
- 2020/10/13
- エンタメ・スポーツ
南米のクラブ経営、指導、分析のノウハウを還元
南米で5年間指導経験を積み、帰国後は2018年から岡山県のファジアーノ岡山の強化部兼通訳をしている。帰国後も欧州や南米の名門クラブの指導者や世界の代表選手も使用するデータや資料を得るなど常に学びを欠かさず、貪欲さは変わらない。
平安山さんは南米のプロクラブの育成方法を分析し、リーグ戦形態や練習メニュー、食育のシステムなどノウハウをチームや日本国内に還元している。
また、日本と南米のチームを比較し、有能なブラジル人選手を見つけて育成・活躍させ、選手の市場価値を上げて移籍やトレードにつなげることや「お金がなくてもそもそも自分達でスター選手を生み出している南米育成方法」ももっと導入していき、育った選手で得た資金でまた次世代の選手を育てていくサイクルの創出など、スポンサーだけに頼らない売り上げの創出を南米の事例から挙げた。
南米や欧州サッカーの資料を翻訳、指導者のレベルアップに生かす
さらに、海外での指導経験やノウハウを還元すること以外に、語学でも活躍している。
平安山さんはこれまで独学で4ヶ国語を身につけてきた。ポルトガル語とスペイン語でサッカー指導経験があり、ブラジルW杯やリオ五輪では現地メディアのアテンドとして活躍した。
帰国後は、海外クラブのプレーモデル表や資料を提出するという通訳としては新しい形での語学、海外経験の活かし方を行い、「日本サッカーに優秀な指導者を増やして強化していく中で是非進めていきたい」という。
例えば、ポルトガルサッカー協会がポルトガル国内向けに出している年代別育成目標指針を翻訳し、提出した。
「この資料はネットで探せばポルトガル協会が公開しているので誰でもアクセスできますが、普通の日本人はそもそも読めないし探しません。この資料は現在日本で流行っているプレーモデルの作成に役立てるために翻訳し、知人の指導者に参考にしてもらいました」