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「子どもが主体」 イタリア式幼児教育が沖縄にも登場
- 2020/10/13
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さらに、プラスチックのゴミ問題について学んで行く中で、子ども達の「海の生き物、鳥さんのためにビーチをクリーンアップがしたい」の意見を聞き、ビーチに行ってビーチクリーンアップ。
海で拾ってきたプラスチックを使って世界地図を制作したり、虫かごや小物入れ、マイバック作り。そして、園内に手作りマーケットをオープンし、お店のレイアウト、商品選び、値段、看板を子ども達が作り、どうやったらプラスチックを使わずに買い物ができるかをみんなで意見を出し合いながら考える。
プロジェクト活動は、毎日いろんな方法と表現で展開され、数日、数ヶ月かけて様々な角度から学びを深めている。
自由なアート活動
「自由なアート活動」は、自然素材の木の葉、葉っぱ、落ち葉、人工素材のプラスチックやボルトを使って芸術や自然に触れ合う。
園でも、そのような自然物の材料を使って表現したアート作品や、外に出かけて自然と触れ合う活動が多く見られる。
また、おもちゃがないのもレッジョ・エミリア教育の特徴で、代わりに資材、ダンボール、トレットペーパーの芯がたくさんある。最初はおもちゃがなくて戸惑い、何をしたらいいかわからないという子が多いが、「おもちゃは自分で作ってみよう!」といい、Webbさんは「自分の好きなもの、興味があるものを自然の材料などを使い工夫して作ってほしい。失敗はないからまずは自分で作ってみて!」と常に伝えている。
基本は自分で作る、しかしなかなかアイディアが浮かばない子には、ちょっと手を差し伸べたり、ヒントをあげたりする。
「子ども達は徐々に自分で考えて、自分でできるようになっていく。ヘルプだけではなく、そばで見守り応援する事も大切な役目。私たちは先生と言うより、学び合う仲間。日々の活動を通して、子ども達から色んなヒントやアイディアをもらっている」とWebbさんはいう。
子どもの学びを保護者と共有
「ドキュメンテーション」では、プロジェクト活動やアートの芸術活動を行う中で、子どもたちが日々発した言葉の記録や制作したアート作品をひとつのテーマごとにまとめて展示し、プレゼンテーションを開催する。
子どもたちはドキュメンテーションによって、日々の生活を振り返り、次に生かしていくことができる。また、月に1回保護者を招き、子どもたちの学びを共有する場を作っているのもレッジョ・エミリア教育の特徴である。