大規模災害想定で訓練 美ら島レスキュー2023
- 2023/9/6
- 社会
沖縄県と陸上自衛隊第15旅団などは5日から、県内で大規模な地震が発生したことを想定した訓練「美ら島レスキュー2023」を沖縄本島、宮古、八重山で行った。同日は全体で約500人が参加。那覇駐屯地、那覇訓練場では、被災者を救出する実践的な訓練が行われた。
マグニチュード9.0で10メートル程度の津波を伴う大地震が起きたことを想定した同訓練。駐屯地の駐車場に設けられた、自衛隊と海上保安庁、消防や警察による「共同指揮所」では、災害用ドローンで調べた被害状況などの情報を共有していた。
また、陸上での被災者を救助する訓練では、自衛隊の車両だけでなく救急車や消防車も出動。救助の妨げとなる倒木を切断して片付けたほか、被災者に声を掛け、自力で歩ける場合は誘導で、負傷して歩行できない場合は担架などで救出していった。
このほか、海上に見立てたグラウンドでは、漂流している被災者を救うために海保のヘリが出動。被災者の上空でホバリングをするヘリから、ロープをつたって救助者がグラウンドに降り、被災者をヘリに引き上げて救い出した。
同日、訓練に参加した約500人のうち自衛隊は約420人。宮古島市では、漂流者を救助する訓練や、地滑りによる土砂崩れで車両の一部が埋没し、車内に閉じ込められた人(人形)を救助する訓練が行なわれた。
(記事・写真 宮古毎日新聞)