旅行社社長が語るコロナ禍のリアル(上)

 

前例踏襲主義を乗り越えて

——修学旅行も増えましたね。

「県内だけでも20高校が行くようになりました。でもそこまでの道のりが大変でした」

——どういうことですか。

「沖縄と台湾は距離的にも近いのに、中国や韓国が多かったです。しかし歴史問題、尖閣諸島問題などで、両国への好感度が低くなり台湾に目が向けられるようになりました。それでもすぐにゴーとはいきませんでした」

——近い上に親日的なのに……。

「沖縄は“前例踏襲主義”で新しいことを積極的に取り入れようとしないんです。台湾への修学旅行は福岡県が先駆けだったので、福岡の高校を回ってヒアリングを重ね、資料などを提供してもらい、県内の高校を回って根気よく説明を続けました」

——本来なら県文化観光スポーツ課などが率先してやっても良さそうですね。

「そうかもしれませんね。もっとも、期待するのは難しいですね。台北には県事務所があるのですが、例えば台湾の人々が沖縄に行って何をしたいのか、何をお土産に持って帰りたいのか、もっと街に出て台湾の人々の意識を探ってほしい。ただ事務所とマンションの往復だけでは駄目なんです。職員は観光促進……というか、沖縄と台湾のために汗をかこうとしているようには見えないんです」

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友寄 貞丸

投稿者記事一覧

伊江村出身。1990年から主に中国、台湾の取材執筆活動を続ける。2014年11月Uターン。著書に『雲南哀楽紀行』(愛育社)など。国境を越えても一線を越えない旅と取材を信条とする。

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