コラソンが“大型”補強!180~190cm台の外国籍3人加入 7月開幕、プレーオフ目指す

 

13勝以上目標 スローガンは「エボリューション」

新シーズンのチーム構想を語る東江正作監督

 リーグ参戦16年目となる今シーズンのスローガンは「エボリューション(進化)」。昨シーズンの勝敗数を反転させ、13勝以上を目標に掲げる。メンバーは昨シーズンと同じ21人で、主将は東江太輝が継続する。チーム内のコミュニケーションをより活発にすることを目的に副主将を新たに置き、堤裕太が就いた。

 開幕を目前に、今月20~22日には県外遠征を実施。昨季リーグ3連覇を果たした豊田合成、準優勝のトヨタ車体と合同練習を行い、チーム力の底上げを進めている。

 就任2シーズン目に入る東江監督は、昨シーズンは勝ち星を増やした一方で「波が非常に大きく、勝たなければいけない試合を勝ちきれないこともあった。その課題を克服しないといけない」と語り、若い選手が多いチームに安定感を求める。引き続き「強い縦の1対1」と「自立」をテーマとし、「そこからさらに(相手ディフェンスを)引っ張ってパスをしたり、カットインしたりという発展ができれば、より強くなるだろうと考えています」と“進化”を見据えた。

「高さ」生まれ攻守の幅の広がりに期待

目指すチーム像を語る東江太輝主将

 昨シーズン、主に点を取る役割を担っていた依田純真がオフに現役を引退したが、昨シーズンはほとんど出番のなかったRB髙橋友朗や、169cmと小柄ながらクイックネスに優れるCB佐藤草太らが成長し、県外遠征でも大柄な選手に対して積極的に1対1を仕掛けていたという。豊富な運動力を生かし、ボールも人も動くスピード感のあるハンドは今シーズンも見られそうだ。

 そこに上積みする形でサイズのある外国籍選手も合流することから、指揮官は「彼らが入ることで確実に高さが出て、遠めから打つディスタンスシュートも打てるようになる。それが今いる選手の機動力や速さとマッチしていくと、攻撃にバリエーションが生まれ、相手にとっては照準が絞り切れないチームになると思います」と見通す。

 攻撃の司令塔を務める東江主将も「彼ら(外国籍選手)が活躍できる前提で考えると、バランサーの役割を全うできるんじゃないかと思っています。自分はガンガン点を取りに行くというよりも、味方に点を取らせて、その隙間で自分も点を取るというのが本来やりたいプレーなので」と期待感を語る。昨シーズンは人とボールの動きが停滞した時、自ら難しいシュートを打たざるを得ない場面も散見されたため、自他がバランス良くシュートを打つことでより止めづらいチーム攻撃を描く。

会見で笑顔を見せる選手ら

 守備でも183cmのLW峰岸勁志郎と180cmのLB髙橋翼が主に担っていたポストの守りに高さが出るため、より厚みが出ることが期待される。

 今シーズンのJHLは昨シーズンより1チーム多い13チームが参戦。コラソンは7月8日にアウェーでトヨタ紡織九州と開幕戦を戦い、同15日に沖縄県立武道館に大同特殊鋼を迎えてホーム初戦を行う。レギュラーシーズンは来年5月まで続き、その後に上位4チームで年間王者を決めるプレーオフを実施する。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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