沖縄SV、0-1でアウェー戦敗れ暫定最下位 「得点力不足」で白星遠く

 
ボールを競り合う沖縄SVのDF米澤哲哉(22番)=18日、三重県のLA・PITA東員スタジアム(沖縄SV提供)

 サッカー日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは18日、三重県のLA・PITA東員スタジアムで暫定9位のヴィアティン三重と今季第11戦を行い、0-1(前半0-0、後半0-1)で惜敗した。チャンスをつくりながら最後までゴールを割れず、最近の試合で課題となっている「得点力不足」をまたも露呈する形となった。

 通算成績は2勝7敗2分の勝ち点8。暫定最下位だったブリオベッカ浦安が同日の試合で勝利したため、SVは同14位から最下位の同15位に順位を下げた。

 次戦は25日午後3時から、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで暫定11位の東京武蔵野ユナイテッドFCと対戦する。

前半のチャンスで決めきれず 後半32分に失点

攻め上がる大城佑斗(沖縄SV提供)

 序盤から足を動かしてプレスを仕掛け、激しい守備で度々ボールを奪ったSV。攻撃では相手ディフェンスラインの裏に縦パスを送ったり、アーリークロスを上げたりして主導権を握った。しかし得点は奪えず、スコアレスのまま前半を折り返した。

 後半に入ってもチャンスをつくるが、なかなか点を奪えない。すると相手の出足が徐々に速くなり、流れをつかまれる。我慢は続けていたが、後半32分に右サイドを崩され、ペナルティエリア内でクロスボールの処理に手間取ってる間に押し込まれた。最後まで得点を挙げられず、そのまま1点差で敗れた。

安在「決め切る精度を上げないと」

攻撃に転じる一木立一(26番)や安在和樹(24番)ら(沖縄SV提供)

 1週間前のホーム戦は先制したが、追加点を奪えずに終盤に追い付かれて引き分け。その前のアウェー戦も前線からプレスを仕掛けてゴールに迫る形はつくれていたが、最後までゴールネットを揺らせずに0-1で敗れた。

 表現したい攻撃はできているものの、なかなか得点までつながらない試合が続いていることに対し、FW一木立一は「自分たちの(主導権を握れている)時間帯で得点につなげきれないことはチームの課題。そこをしっかりと見つめ直していきたい」と気を引き締める。

 DF安在和樹は失点シーンについて「後半は自滅とまでは言わないけど、ボールを持つ時間が短くなり、失点してしまった。崩されたというよりは、自分たちでどうにかできる場面だった」と悔やんだ。ディフェンダー陣も攻撃の課題は共有しており、「前半に自分たちのいい形をつくりながらゴールできなかったのが痛かった。やっていることを続けるしかない。あとは決めきる精度を上げないといけない」と改善を誓った。


長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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