キングス、ファイナルに向け横浜へ!岸本、今村、桶谷HCの意気込み詳報

 

岸本「モヤモヤした気持ちをぶつけたい」

ボールをコントロールする岸本隆一©Basketball News 2for1

#14 岸本隆一

ー昨シーズンのファイナル、今年の天皇杯決勝に続いての大舞台だが、チームはリラックスしている印象がある。

 「2日前で、いつも通りの準備を心掛けています。そういう意味ではリラックスしてる選手もいますし、いい意味で緊張感がある選手もいると思います」

ー決勝に向けてボルテージを上げていくか。

 「おのずと気持ちも力も入っちゃう場所だと思うので、平常心を意識したいです。ただ気持ちが入ったり、力が入ったりしたらそれはそれでいいと思う。自分の力、チームの力を出し切れるように集中したいです」

ー千葉Jの印象は。

 「勝率も全体で1位ですし、隙がないチーム。すごく手ごわい相手だと認識してます」

ー昨シーズンのファイナルとの違いは。

 「本当にみんなの健康状態がいいですし、チーム全体として昨シーズンより戦えるのかなと感じます。個人としては、昨シーズンからずっと抱えているモヤモヤとした部分を土曜日の試合からぶつけて、最終的に自分たちが望む結果を勝ち取れたらといいなと思います」

ー天皇杯決勝の後に「千葉Jと場数の違いを感じた」と言っていた。それを乗り越えるための手応えは。

 「天皇杯で負けた日からさらに遡れば、昨シーズンのファイナルの舞台で負けたときから、間違いなく僕たちは着実に一歩一歩積み重ねてきたものがあると思います。その大きさをRSからCSにかけてすごく実感できる試合も続きました。応援してくれる方々が少しでも何かを感じるようなプレーを表現できたらいいかなと思います」

ー千葉Jで警戒してる選手は。

 「本当に隙がなくて、各選手がその日の主役になり得るので、この選手というのは正直ないです。向こうの強みをいかに減らせられるかということと、それ以上に自分たちがどうあるべきかというとこに集中を置いてます。仮に相手チームで予期しないヒーローが出てきたり、全員のシュートタッチが良かったりする可能性もありますが、勝つことに集中してプレーしたいです」

ーブースターに対する思いを。

 「今シーズンから、また満員の声援を感じながらプレーできていることに本当に感謝しています。少しずつ日常が戻ってくる中で、自分たちもプレーでバスケットボール以上の表現をしていきたいです。相手チームのファンもいる中で、いかに自分たちの空気感でプレーできるかは、ファンの方々の声援が大きい要素になります。一緒に戦っていただけたら、自分たちの力になります。会場にいる方だけでなく、いろんなところで応援してくれる方もいると思うので、その方達の思いを形にできるように全力でプレーしたいです」

桶谷HC「横浜アリーナを沖縄アリーナに」

大声で指示を出す桶谷大HC©Basketball News 2for1

桶谷大HC

ートロフィーを持ち帰るイメージは。

 「今まで以上に自信がありますし、昨シーズンと天皇杯で2回決勝の経験を積んできました。ファイナルに向けての準備はこのシーズンずっとしてきたので、それを冷静に出し切れたらいいなと思います」

ー今年は負傷者もいなくて、かなりチーム状態がいい。

 「チームスタッフを含め、球団が健康管理のところを頑張ってきてくれたおかげで、本当にいい形でここまでのシーズンを乗り切れました。個々の調子も上がってきてるので、本当にファイナルが楽しみです」

ーファイナルに向けた取り組みは。

 「いつも通りです。ファイナルだから何か違うことやるっていうわけじゃなくて、いつもと同じような準備の仕方でスカウティングをしてきました。試合のビデオを見て、それに対してどういう守り方をする、どういう攻め方をするっていうところをじっくりやっていきます」

ー千葉Jに対する印象は。

 「本当に爆発力があって、いろんな点の取り方ができる。特にスリーポイントを乗せてしまうと止めどなく点数を取られてしまう。そこはしっかり抑えていきたいです」

ーどういう思いで沖縄を出発するか。

 「絶対勝ってきてやろうって思っていますが、心は冷静に、落ち着いていこうと思ってます。冷静さなくしていいことはないと思うので。僕の良さはそこだと思うし、このチームが今シーズン勝ってきたのも選手たちが落ち着いてプレーしてきたからです。ただ、絶対負けないぞという気持ちは持って、横浜に乗り込んでいきたいです」

ー今シーズンはRSと天皇杯決勝で千葉Jと計3試合をして、最後の3試合目で勝利した。その意義は。

 「千葉に対して一つ勝てたことはいいことだと思いますが、みんな感じてるのは負け越してるっていうところです。このファイナルで二つ勝って、勝ち越してシーズンを終えれば、どのチームにも勝ち越してシーズンを終えられるので、勝ちたいです」

ー横浜アリーナの印象は。

 「人がたくさん入って、沖縄アリーナとまた違う雰囲気があります。とはいえ、横浜アリーナを沖縄アリーナに変えようっていう話をしてるので、ファンの人たちと一緒になって、沖縄アリーナのような雰囲気にしていきたいです」

ー勝利のポイントは。

 「失敗を怖がっても何もないので、チャレンジし続けることです。一つ負けたとしても、もう一試合チャレンジもできる。怖がらずに、置きに行かずに、常にチャレンジしてプレーすることが重要だと思います」

ー前回の試合では千葉Jはエドワーズ選手がいなかった。

 「スリービッグを使ってくる時間が増えるという部分で、一番怖いのは自分たちのファウルトラブルだと思ってます。それに対しては準備をしてきています。うちもゾーンを使うかもしれないですし、スリービッグを使うかもしれない。いろいろ対策は持っているので、それをしっかりぶつけていければと思います」

ーブースターへの思いを。

 「キングスのブースターが日本一だと思ってます。だからこそ自分たちが横浜アリーナで優勝して、本当に自分たちが日本一だっていう思いをみんなで共有したいです」

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長嶺 真輝

投稿者記事一覧

ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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