サンエー、2年連続トップ 沖縄県の企業売上高ランキング

 

 東京商工リサーチ沖縄支店は3日、2022年県内企業売上高ランキング上位100社(銀行・保険など金融業除く)を発表した。スーパーのサンエーが2年連続トップを維持したほか、2位沖縄電力、3位イオン琉球となった。上位100社の売上高は、前年から2.4%増えて2兆1237億1700万円となり、2年ぶりに前年を上回った。

 ランキングは22年1月期~12月期に決算を迎えた企業が対象となっている。前年に比べて増収だったの59社で、前年から22社増えた。このうち、二桁以上の増収となったのは19社だった。

 売上高1位のサンエーは、衣料品が外出用の高級衣類の販売が振るわず、外食も時短営業などの影響で不振だったが、売り上げの6割を占める食料品でプライベートブランドの販売を強化したほか、巣ごもり需要を取り込んだ。売上高は、前年比0.9%増の1972億3500万円。

 2位は沖縄電力で、売上高は同7.0%減の1680億7800万円。夏場の気温が前年より低く、他事業者への契約切り替えも販売電力量に響いた。2021年4月からの新会計基準適用で再エネ賦課金が費用の再エネ特措法納付金と相殺されたことも影響した。

 3位はイオン琉球で、売上高は同0.8%増の889億7700万円。ザ・ビッグエクスプレス名護店などを新規出店。住居・余暇商品が不振も、売り上げの8割を占める食品でプライベートブランドが好調で、加工食品やネットスーパーの販売増もあった。

 1~5位のトップ5企業は前年と同順位で、前年7位だったりゅうせきと、同6位の金秀商事が入れ替わっている。8位サンシャインと、9位ピータイムは、前年と同じだった。10位には、沖縄出光(前年12位)が食い込んだ。

 全17業種のうち、最も伸び率が高かったのは、「リース・クレジット・信用保証」の前年比24.2%増。減少率が最も大きかったのは、半導体を含む自動車部品の到着遅れによる販売減があった「自動車・建機」で同8.9%減だった。

(記事・写真・図 宮古毎日新聞)

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