泡盛出荷量が18年ぶりの増、ただし回復は未だ「道半ば」

 

 沖縄県酒造組合が2022年の琉球泡盛の総出荷量(アルコール度数30度換算、以下同)について、1万3,317klで前年比5.03%増となったことを発表した。出荷量が増加するのは2004年以来18年ぶりとなる。ただ、20年(1万3,816kl)比では96.4%となっているものの、コロナ前の19年(1万6,008kl)比では86.3%にとどまっており、同組合は「回復道半ば」としている。県外への出荷はコロナ前の97.2%に達してほぼ回復、海外輸出は好調に推移し5.8%増で21年に引き続いて過去最高(17年以降)の数量を更新した。

(沖縄県酒造組合発表資料より、以下同)

営業制限なしと大型イベントの再開で製造量も増

 22年の製造数量は1万4,337klで前年比6.48%の増となっており、2年連続で前年を上回った。同組合は増加について、21年はコロナ感染拡大防止策のため飲食店の時短・休業要請が年間計273日あったことに対し、22年は飲食店での種類提供が制限なく行われるようになったことが大きな要因の1つとみている。

 さらに、10月には「世界のウチナーンチュ大会」や「産業まつり」、さらに年末には「エンジョイ島の酒フェスタ」などの規模の大きな屋外イベントが開催されたことや、22年の観光入域客数が前年比で3年ぶりに増加したことも増加傾向を押し上げたとしている。

 ただ、泡盛の出荷量を経年でみると、平成に入ってから毎年増加傾向で過去最高となった04年は2万7,688klを記録しており、その当時と比べると今回は増加といえどもほぼ半量だ。また、出荷量の総量の8割を占める県内の数字が伸び悩んでいる理由については「観光、インバウンド需要の減少が影響しているものと思われる」と言及した。

 一方、海外輸出は20年に国の「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」の中で重点品目に指定され、輸出先の国別ニーズや規制に対応するための支援を得られたこともあり、順当な伸びで過去最高の輸出量となった。

 21年には組合内で「琉球泡盛海外輸出促進部会」を設立しており、この部会を軸に海外輸出振興策に取り組んでいる。22年度には人材育成事業、国税庁ブランド化・酒造ツーリズム補助金などを活用して組合が事業主体となって海外輸出支援・促進事業を積極的に展開・推進したことも後押しとなった。

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