「第46回沖縄の産業まつり」開幕 3年ぶり奥武山で、23日まで 319企業・団体が出展

 

コロナ禍で生産者開発「もずくとアーサぞうすい」に県知事賞

開発した「もずくとアーサぞうすい」を手にPRする安里誠代表

 ありんくりん市では、正午から特産品コンテストの表彰式が開かれた。

 食品部門に出品された35点の中から最優秀賞に当たる県知事賞に選ばれたのは、アーサの安里(北中城村)の「もずくとアーサぞうすい」。炊きあがった米を急速乾燥させた「アルファ米」を使い、お湯を入れてから5分で食べることができる。北中城村美崎でアーサを養殖し、生産者歴10年の安里誠代表(49)のアイデアで生まれた。

 きっかけはコロナ禍だ。「観光客がストップしたことでアーサの土産屋への納品が止まり、1年近くにわたって売り上げが落ちてしまった」。そこで新たな加工品の開発を決意。乾燥アーサやスープの商品は他の事業者と競合するため、雑炊を着想した。観光客にとってはアーサよりもモズクの方が知名度が高いため、元々不動産などの営業関係にも勤めていたという安里代表が「モズクを入れた方がインターネットでも検索されることが増える」としたたかな発想を加え、昨年6月頃に完成した。

 アーサは自前でつくり、モズクは県漁業協同組合連合会から仕入れる。試食した男性は「アーサとモズクの味がよく出てる。磯の香りもするし、程よい塩味でおいしいです」と笑顔を見せた。

 表彰式でマイクの前に立った安里代表は「この3日間で売上アップと新規客の開拓に努めます。驕ることなく、商品作りに邁進してまいりたい」と意気込みを語った。

恩納村の海を表現した琉球ガラス「おんなブルー」

琉球ガラスでつくったグラス「おんなブルー」を開発した松田英吉代表

 17点が出品された非食品部門では、琉球ガラスたくみ工房(うるま市、恩納村)のグラス「おんなブルー」が選ばれた。コンセプトは「恩納村への想いを、日常に」。19歳の頃から琉球ガラスを作り続け、職人歴41年という同村出身の松田英吉代表(60)が「もっと琉球ガラスのことを知ってもらいたい」という思いを込め、培ってきた技術を凝縮した特産品として開発した。

 グラスの色は、海のエメラルドグリーンと鮮やかなブルーを想起させる。グラデーションカラーの合間に細かくあしらわれた白色はさざ波、泡や砂浜を表現しており、極めて高度な技術が必要だという。さらに表面のゴツゴツ感はサンゴや石灰岩をイメージしており、飲む度に恩納村の綺麗な海を感じることができる。

 今後、売上の一部は恩納村におけるサンゴ保全活動に寄付する予定だという。

 松田代表は「県知事賞に選ばれた時は嬉しさと驚きがありました。もっと琉球ガラスを知ってもらい、身近なものとして使ってもらいたいです」と優しい笑顔で語った。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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