ルーツ探り沖縄へ 横浜・鶴見区の南米県系子弟 26年で約400人
- 2020/9/13
- 社会
沖縄でルーツを探る8日間の旅
沖縄へルーツを探る旅は、8日間の旅。父方、母方のルーツを探りながら沖縄の歴史や文化、自然を学び、自らのアイデンティティーを確認する。毎年10〜15名が自らのルーツを探ろうと沖縄を訪れている。
2013年までは祖父母が船で約2ヶ月かけ南米へ移住した追体験をするため東京~那覇間航路を船で3日間かけ沖縄へ向かっていた。
旅では、親戚も探した。沖縄戦で両親を亡くした曾祖父については手掛かりが少なく、複数のスタッフが力を合わせた。中城村ではブラジルに移民した先祖の名前を頼りに、国頭村では名前と屋号のみを手掛かりにし、スタッフ総出で親戚を探した。
米軍上陸の地「読谷村」での沖縄戦フィールドワークでは、読谷村の小橋川清弘さんから沖縄戦について学ぶ。
アメリカ軍が撮影した沖縄戦前後の航空写真を見比べ、米軍占領により米軍基地・飛行場となった地域を確認し、戦後にボリビア移住が多かった話や、祖父母がなぜボリビアへ移住することになったのか自身と結びつけて学ぶ。
子どもたちは、沖縄戦フィールドワークから県民の約25%が犠牲になった沖縄の地上戦を、祖父母がくぐり抜け生きぬいたからこそ今の自分がいるということを真剣に考え、生きようとする力を沖縄からもらってくる。