【ぎぼっくすコラム】FC琉球が最大のピンチ!目標は「絶対残留」!

 

大型FWスレイの活躍は大収穫!

豪快なミドルシュートを放つサダム・スレイ

 琉球の課題はリーグでワースト2位の57失点の守備陣。特に目立つのが後半終盤での失点やアディショナルタイムで失点だ。最後の最後で踏ん張る事ができずゲームを落としている試合が多すぎた。そして怪我人の多さも目立ち、シーズン通してフルメンバーで戦う事が未だにできていない状況も苦戦を強いられている大きな要因の1つだ。

 そんな状況でもポジティブな要素もある。シーズン途中の今夏に新加入したガーナ人サダム・スレイの存在だ。

 191㎝の長身ストライカーは第28節に途中出場でJリーグデビュー。そして先発デビューした第29節から第31節まで3試合連続でヘディングゴールを炸裂させJ2を賑わす大活躍。3試合連続ゴールを決めた第31節では興奮し、ユニフォームを脱ぐゴールパフォーマンスをしてこの日2枚目のイエローカードを貰い退場処分という痛いオマケもついてしまったが、それでも得点力のある外国人選手の加入はJ2残留に向けて大きな収穫だ。

素早い反応でPKを防ぐダニー・カルバハル

 さらに中盤ボランチのポジションには日本代表経験もあるベテラン加藤恒平も加入した。そして僕が個人的に一番大きなポジティブな要素は加入4年目のコスタリカ人ゴールキーパのダニー・カルバハルの復調だ。2019年、20年と守護神として琉球のゴールマウスに君臨していたが、昨シーズンは怪我の影響もあり試合出場ゼロという悔しい結果に。今シーズンも序盤はベンチを温めていたが、6月にナチョ新監督が就任すると守護神の座に返り咲き。そこから高パフォーマンスを維持し、PKのピンチを2試合連続で阻止するなど神がかり的な活躍を披露。サポーターからは「神バハル」と崇められる存在になっている。

 元コスタリカ代表でもあるカルバハルは11月に開幕するワールドカップカタール大会での代表復帰を虎視眈々と狙っていると予想している。もし代表に選出されればグループリーグ第2戦で日本代表と対戦する事になる。そんな母国コスタリカのワールドカップ出場をモチベーションに琉球で高パフォーマンス「神バハル」を見せて続けてくれれば、琉球のJ2残留への大きな力になるだろう。

練習の再公開を!サポーターの応援力に

大旗を振って選手にエールを送るFC琉球のサポーター

 そして最後にクラブへお願いが1つだけある。先月から利用を開始した念願のクラブハウス。八重瀬町との共同で利用する施設で、毎日県内各地のサッカー場を転々としていたクラブにとって練習拠点ができた事は選手のコンディション調整という部分で大きなプラスとなっているはずだ。

 そんな練習拠点ができたこのタイミングで、コロナ禍の影響もあり長い間非公開となっている練習をぜひ公開してほしい。あるJリーガーは練習にサポーターが見学している事で、見られている緊張感で良い練習ができると言っていた。そして我々サポーターにとっても練習を見学し応援する事でチームの残留にむけて後押しがしたいのだ。練習公開が残留への大きなカギとなるはずだ。琉球、絶対残留!

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