FC琉球、後半猛攻も1点遠く 秋田に0-1 台風接近で風向きも鍵に

 
ゴール前の競り合いから足を伸ばしてシュートを放つFC琉球のFWサダム・スレイ=9月3日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(長嶺真輝撮影)

 台風接近中で荒天の中、攻め続けて多くのビッグチャンスをつくったが、1点が遠かった。

 サッカーJ2のFC琉球は9月3日、ホームのタピック県総ひやごんスタジアムで16位のブラウブリッツ秋田と今季第34戦を行い、0-1(前半0-1、後半0-0)で敗れた。通算成績は6勝17敗11分の勝ち点29で、順位は最下位22位のまま。J2残留圏内の最低ラインである20位のザスパクサツ群馬との勝ち点差は1まで迫っている。

シュート数13対5も壁厚く

 試合前日、台風11号の接近により、試合開始時間を午後6時半から午後1時に前倒しすることが発表された一戦。開始時間直前には、強風によってグラウンドに横殴りの雨が叩き付け、ピッチの中央付近には水溜りができていた。

前半12分 秋田に先制点を許すFC琉球

 コイントスに勝った琉球は「前半は我慢して、後半に勝負しようという話だった」(MF富所悠)と、スタートは風下の陣地を選ぶ。そのため、序盤からクリアボールが空中で押し返されてなかなか相手陣営に攻め込めず、右サイドを中心に押し込まれた。すると前半12分、左コーナーキックから頭で合わせられて先制点を許した。

 それでも前半残り10分ほどからはグラウンダーのパスで繋ぎ始めると、攻撃にリズムが生まれる。風上に立った後半に入るといい流れが顕著となり、ナチョ・フェルナンデス監督体制下を象徴するクロスからの攻撃を度々仕掛け、何度も相手ゴールに迫った。しかし選手全員が下がって守る時間帯も多かった秋田の壁を最後まで破れず。試合を通してシュート数は13対5、コーナーキック数も10対2で圧倒したにも関わらず、悔しい敗戦となった。

ヘディングでシュートを放つ琉球のDF大森理生

 フェルナンデス監督は「今日のように4、5回はっきりしたビッグチャンスがあれば、最低でも引き分けにしないといけない。勝つ可能性も大いにある試合だった。あのチャンスを決められるように日々の練習の中でやり続けるだけです」と語った。

残り8試合「4勝目標」に残留目指す

 中盤下で試合をコントロールした富所は「風もあって難しいところも多かったけど、チャンスも多かった。(ピッチの)中央は水が溜まっていたけど、サイドはパスでボールを動かせたので、もう少し早く切り替えができたら良かった。秋田も難しい試合だったと思うので、勝てなかったのは残念です」と話した。

相手のペナルティーエリア内でボールを競り合う富所悠

 今季も残り8試合。J2残留に向けて正念場が続く中、チームは残り試合で「4勝」を目標に掲げている。富所は「早く4勝したいというのもありますけど、1試合1試合戦って勝ち点3を取っていきたいです」と今後を展望した。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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