沖縄県知事選告示 下地氏、佐喜眞氏、玉城氏が各地で訴え 経済再生や辺野古移設争点
- 2022/8/25
- 政治
佐喜眞氏 観光産業に1,000億円支援
初日から本島の南部から北部までを巡るスケジュールを組んだ佐喜眞氏は、遊説に先立って午前8時半から県民広場で出陣式に臨んだ。朝日が照り付ける中、イメージカラーの青いのぼりを持った支持者らが詰め掛け、県政奪還へ必勝を誓った。
マイクを握った佐喜眞氏は4年前の知事選で落選して以降、「感謝」と書いたのぼりを手に連日街頭に立って県民の声に耳を傾けてきたことを振り返り、「多くの方に地域ごとの課題を聞き、故郷沖縄のためにもう一度頑張らなきゃいけないと思いました」と出馬を決めた理由を語った。政策で最初に触れたのは経済関連。コロナ禍で沖縄のリーディング産業である観光業が大きな打撃を受けたことを念頭に「多くの関連事業者から『助けてほしい』という声が私の耳に届いています。観光関連産業の皆様に、1,000億円規模の支援を必ず実現します」と約束した。
普天間飛行場に関しては、公約に掲げる「2030年までの返還」を強調した上で「嘉手納以南のキャンプ・キンザーや那覇軍港なども含め1,000ヘクタールの軍施設の返還を実現する。それが沖縄の宝となり、ビジネスのチャンスの場となり、若い人たちがチャレンジできる。そんな跡地利用にしたいと思います」と未来を描いた。その他、子どもの医療費や給食費、保育料を無償化する「子ども特区」や国の沖縄関連予算の増額も公約に挙げた。
最後には、社会的な問題となっている世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治の関わりに触れ「私は関係団体の行事に参加していましたが、資金の提供を受けたということは一切ございません」と強調。その上で「一切の関係を今後行わない、関係を断つことを約束します。私のことを信じていただき、共に故郷沖縄を前進させましょう」と支持を呼び掛けた。
激励の挨拶に立った自民党沖縄振興調査会の小渕優子会長は「この選挙は何もできない、何もしない、停滞する県政を続けるのかどうかを決める大事な戦いです。佐喜眞候補なら私たちと対話をし、信頼関係を築き、山積する様々な課題に堂々と立ち向かい、この経済危機を突破していける。必ず勝ち抜いてまいりましょう」と集まった支持者を鼓舞した。
その他、自民党沖縄県連の中川京貴会長や、選対本部女性部の共同代表を務める金秀建設の上地千登勢社長らも挨拶を述べた。最後は支持者と共にガンバロー三唱を行い、団結を深めた。