FC琉球、2ヶ月半ぶりにホーム白星 新加入FWスレイが大活躍 熊本に2-0

 

チームディフェンスの質が向上 直近5試合で2失点

体を張って競り合う武沢一翔(左)

 琉球の攻撃は見事だったが、それ以上に目立ったのは守備の安定感だ。熊本はポジションを頻繁に変えながら豊富な運動量で攻撃するスタイルだが、熊本の大木武監督が「完敗です。自分たちがやろうとしたことに対して、うまくはずされた感じがします」と振り返った通り、まともなシュートをほとんど許さなかった。

 DF岡崎亮平は「1人1人に着いて行くと相手のスペースを空けてしまい、熊本の思うようなサッカーをさせてしまう。最後は中にボールが入ってくるので、それを跳ね返せるようなディフェンスラインを保とうという声掛けをしていました」と語り、相手の攻撃に完璧に対応して見せた。

久しぶりのホーム戦勝利を喜ぶFC琉球サポーター

 最近5試合は負け無しで、この期間の総失点は2点のみ。ナチョ・フェルナンデス監督が就任して以降、失点数が目に見えて減っていることについては「1人1人のポジショニングや周りを見ること、声掛けは以前より数多く見られる。ハードに守備をする意識が上がっているので、後ろとしては守りやすくなっています」とチームディフェンスの向上を実感しているようだ。

 フェルナンデス監督も「攻守において理解度が高く、要求したことを遂行してくれた」と選手たちのプレーを賞賛。「大宮、仙台戦と勝ちに近い中で勝ちきれない試合が多かった。成長度を高めるためにも勝ち点3が欲しかったので、彼らのプレーを嬉しく感じます」と勝利を喜んだ。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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