沖縄出身・仲本、地元で日の丸背負い躍動 バレーボール日本代表紅白戦

 
安定感のあるレシーブでチームに貢献する仲本賢優=7月31日、沖縄市の沖縄アリーナ(長嶺真輝撮影)

 バレーボールの男子日本代表「龍神NIPPON」が7月30、31の両日、8月26日にスロベニアとポーランドで開幕する世界選手権に向け、沖縄市の沖縄アリーナで紅白戦を行った。Bチームに名を連ねた沖縄県西原町出身のアウトサイドヒッター、仲本賢優(24)=西原高校ー日体大出、パナソニックパンサーズ所属=は両日ともコートに立ち、はつらつとしたプレーで地元を沸かせた。男子日本代表が沖縄で紅白戦を実施するのは6年ぶり。

 代表で主将を務める石川祐希は残念ながら負傷で欠場したが、髙橋藍や西田有志らスター選手が顔を揃え、初日は約4,000人、2日目は約3,600人が来場した。今後、Bチームは8月7日に台北で開幕するAVCカップに出場し、Aチームは東京の味の素ナショナルトレーニングセンターとイタリア・クーオネでの合宿を経て、世界選手権に臨む。

終盤で持ち味発揮 声掛け途絶えず

 紅白戦は両日とも4セット制で行った。

 仲本は2日目、第2セット終盤から出場した。「自分らしく元気良くプレーしよう」と意気込んでコートに立ったが、初めのプレーとなったサーブをミスし、苦い表情を浮かべた。第3セットも「緊張もあって、多少空回りしていた」と、なかなか波に乗れない時間帯が続いた。

チームメートに積極的に声を掛ける仲本(中央)

 しかし第4セットに入ると、持ち味のサーブレシーブが徐々に安定し始める。Bチームは1-3で敗れたが、絶えずポジティブな声掛けを忘れずに仲間を鼓舞し続けた。

 試合後、自己評価を問われた仲本は「30点くらいです。チームを勝たせることはできなかったし、満足のいくプレーを出せていない。まだまだ改善することが多いです」と反省を口にしたが、地元で多くの応援を受け、「色々な方からSNSでメッセージを頂いた。本当にありがたいし、沖縄でプレーできてよかった」と笑顔で振り返った。

Print Friendly, PDF & Email
次ページ:

1

2

関連記事

おすすめ記事

  1.  サッカーJ3のFC琉球が、第2次金鍾成(キン・ジョンソン)監督体制下の初陣を白星で飾った…
  2. 今季から琉球ゴールデンキングスに加入したアレックス・カーク(左から2人目)やヴィック・ローら=16…
  3.  FC琉球の監督が、また代わった。  サッカーJ3で20チーム中18位に沈む琉球は1…
  4. 戦前に首里城正殿前に設置されていたバスケットボールゴールを再現した首里高校の生徒ら=8月27日、那…
  5.  8月12日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール市民交流室は熱気が渦巻いていた。ステー…
宮古毎日新聞

特集記事

  1. 再びFC琉球の指揮を執ることになり、トレーニング中に選手たちに指示を送る金鍾成監督=19日、東風平…
  2. ヴィック・ロー(中央)の入団会見で記念撮影に応じる琉球ゴールデンキングスの(左から)安永淳一GM、…
  3. 沖縄県庁  沖縄県は、地域の緊張を和らげようと、4月から「地域外交室」を設置し、照屋義実副知…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ