FC琉球、21位大宮と痛み分け ホームで1-1 残留ラインと勝ち点4差

 

浸透する「はっきりとしたプレー」

戦況を見つめるナチョ・フェルナンデス監督

 課題が依然として残っている一方、ナチョ・フェルナンデス監督体制になってからの5試合の成績は1勝2敗2分で、直近3試合は負け無しだ。細かくボールを繋ぐポゼッションサッカーから、隙があれば積極的にゴール前にクロスを上げるスタイルが徐々に浸透してきている。守備でも大きくクリアする場面が増え、シンプルさと1対1での力強さを求めるサッカーに対し、チーム内での共通理解が深まってきている印象だ。

 大本は「はっきりとしたプレーを求められている中で、相手も(カウンターやクリアで)裏返すのを嫌がっている。クロスに関しては、もっと質にもこだわっていきたい」とさらなる向上を見据える。

 フェルナンデス監督も追加点を奪えなかったことやセットプレーからの失点については「悔しさが残る」としながらも「全てのポジションで離脱している選手が多い中で勝ち点1を取れたことはポジティブに感じている」と前向きに語る。自陣でフリーキックやスローイン、コーナーキックを相手に与え過ぎていることなど、細かい修正点を挙げた上で「残りの試合で獲得できる勝ち点は(最多で)45ある。引き続き、勝ち点を取るためにしっかり戦っていく」と今後を見据えた。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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