公園のリング用ネットを寄贈 「永遠に交換」キングスが沖縄市に

 
ゴールネットを真新しいものに取り替える今村佳太選手(右)=7月15日、沖縄市東の若夏公園

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスが15日、ホームタウンである沖縄市内の公園に設置されているバスケゴール用のリングネットを市に贈呈した。同日午前、市東の若夏公園で贈呈式が開かれ、キングスから安永淳一取締役と今村佳太選手が参加。現在、市内にある94の公園のうち、21カ所にバスケゴールがあり、安永氏は「できれば、市内の公園のネットは今後キングスが永遠に取り替えられればと思っています」と地域貢献への熱い思いを語った。

地域活性化に貢献

 式では、安永氏と今村選手から市の平田嗣巳副市長らに真新しい白のネットが手渡された。

沖縄市の平田嗣巳副市長(右手前)に新しいネットを手渡す安永淳一取締役(左手前)と今村選手(左奥)

 平田副市長は市内のゴールは利用者が多く、汚れや切断など損傷が早いため維持に苦慮していることを明かした上で「利用者のために大切に使い、地域活性化につなげたい」と感謝を述べた。

 キングスは今回、21の公園にある全てのゴール分のネットを寄贈した。安永氏は「キングスはスポーツを通して社会を明るく、皆さんを元気にできればと思っています。良い公園、良い環境づくりのために、引き続きできることは全部やりたい」と挨拶した。

今村選手がネット交換「大切なものを思い出した」

 式の後には、今村選手が若夏公園のゴールネットを交換するセレモニーも行われた。スタッフと共に脚立に上り、グレー色で汚れの目立つネットを外し、手作業で取り替えた。

挨拶する今村選手

 自身でネットを交換するのは学生の頃以来だったという今村選手は「今自分はプロ選手だけど、ネットの交換やコート整備をしてくれる人がいて自分たちの仕事は成り立っている。大切なことを思い出しました」と感慨深げに語った。出身地の新潟県に比べ、沖縄は街中にバスケゴールが多いため「やりたいタイミングでバスケができる環境は大きい。子ども達のためにこういった活動ができることを嬉しく思います」と笑顔を見せた。


長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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