「地球の歩き方」に沖縄編!沖縄ガイド本としては県内で異例の大ヒット中

 

 海外旅行ガイドブックの定番とも言える「地球の歩き方」シリーズが2020年から国内版の創刊に乗り出し、ことし5月19日に「沖縄」編が登場した。ガイドブックとしては異例なほど、歴史や自然、伝統文化など沖縄を知るための内容を多く掲載しており、編集を担当した株式会社地球の歩き方の清水裕里子さんは「本土復帰50年の節目に沖縄を取り上げるにあたって、リゾートだけではない沖縄をお伝えしていきたいと心掛けました」と一冊に込めた熱い思いを話す。そんな“リゾートだけじゃない沖縄”の切り口は、沖縄県民からの売り上げを大幅に伸ばしている。書店関係者は「沖縄の人が地元のガイドブックを手にするきっかけになれば」と話す。

学研ホールディングスプレスリリースより

「地球の歩き方」とは

 「地球の歩き方」は1979年、株式会社ダイヤモンド・ビッグ社によってヨーロッパ編とアメリカ編の2冊によってその歴史を刻み始めた。以降、国やエリアごとに次々と創刊し、現在では約120のラインナップを誇る。その他の「御朱印シリーズ」や「島旅シリーズ」などを含めるとその数は約350に及ぶ。

 幅広い旅行者の読者層を網羅している一方、スマートフォンの普及以前は日本人バックパッカーの必携書としての役割も大きく、海外の情報が今と比べて少ない時代に多くの旅人の道しるべとなってきた。

 初創刊から40年以上が経った2020年9月、初めての国内版である「東京」を創刊したのを皮切りに「東京 多摩地域」「京都」と続き、第4弾が「沖縄」となる。

 同シリーズの事業部門は株式会社学研プラスへと譲渡され、子会社として設立された株式会社地球の歩き方が2021年1月から事業を引き継いでいる。

歴史や文化も網羅「辞書型のガイドブックに」

 “沖縄版”の正式名称は「地球の歩き方 J04 沖縄 本島周辺の島々・八重山諸島・宮古諸島 2023-2024年版」。圧巻の情報量ながら、写真や図も多用して、純粋に読み物としても楽しめる1冊だ。480ページにも及ぶ本は、縦置きにして立たせられるほどの厚みを誇る。

 観光スポットやグルメ・ショッピング情報のみならず、特集ページやコラムで沖縄に対する知識を深められることも同書の特徴だ。ガイドブック本編に入る前に、巻頭特集として「琉球開闢(かいびゃく。「この世の始まり)のこと)の聖地巡礼」「沖縄戦について学ぶ」「島の祭り」というような重厚な内容の15項目がずらり。実に冒頭80ページを割いた。

学研ホールディングスプレスリリースより(以下同)
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