「量」から「質」へ転換図る 沖縄県の観光振興計画案

 
2022年度第1回県観光推進本部=6日、沖縄県庁

 沖縄県は6日、2022年度第1回県観光推進本部(会長・玉城デニー知事)を開き、31年度まで沖縄観光振興の基本的な指針となる「第6次県観光振興基本計画(案)」を承認した。新たな計画案では、これまでの量から質への方針転換を図るとともに、観光収入1.2兆円、宿泊人数4200万人(延べ数)を目指す。同計画案は、今月中を目途に最終決定となる見通し。

 同計画案では、目指す将来像を「世界から選ばれる持続可能な観光地」に定め、沖縄が誇る自然や歴史、文化などのソフトパワーを最大限に活用しながら、県民と観光客、観光事業者のぞれぞれの満足度向上を目標に掲げた。

 また、新たな目標値として、観光事業者の平均年収について、20代平均を現在の254万円から280万円、役職者平均を428万円から448万円に増加させることも加えた。

 基本施策には▽安全・安心・快適でSDGsに適応したマネジメント▽多彩かつ質の高い観光に向けたDXの推進▽沖縄のソフトパワーを生かしたツーリズムの推進-を含む6項目を設定し、85項目の個別施策も定め、各種施策を推進する方針を示した。

 さらに、成果指標(KPI)を設け、沖縄観光推進ロードマップ事業とビジットおきなわで、毎年度モニタリング調査を実施し、進捗(しんちょく)管理を行うという。

 同本部会長の玉城知事は、計画案の特徴について「自然、歴史、文化など沖縄観光の持つ、本質的な価値を最大限活用しながら、持続可能な形で各種施策を推進していくことにある」と強調した。

 県文化観光スポーツ部の宮城嗣吉部長は「観光と地域が共存、共生できるよう適切な観光地マネジメントにも取り組んでいきたい」との考えを示した。

(記事・写真・図 宮古毎日新聞)

Print Friendly, PDF & Email

関連記事

おすすめ記事

  1.  慰霊の日が近づくと、沖縄戦を語り継ぐことの大切さが毎年のように課題として挙げられる。戦後…
  2.  7月10日投開票の参議院議員選挙が22日、公示される。沖縄選挙区は現職の伊波洋一氏(70…
  3.  「月桃ゆれて 花咲けば 夏のたよりは 南風」-。鎮魂や反戦、平和への願いを込めた海勢頭豊…
  4.  国際通りの真ん中に位置するビル。エレベータを降りて2、3歩足を進めると、100席余のテー…
  5.  求人サイト「オキナビ」の運営などを行う株式会社プロアライアンス(大城佑斗代表)と沖縄県内…

特集記事

  1. 県庁
     今後10年の沖縄振興の指針となる新たな振興計画「新・沖縄21世紀ビジョン基本計画」(第6…
  2.  5月15日に東京と沖縄をオンラインで繋いで開かれた「沖縄復帰50周年記念式典」。壇上の大…
  3. 「沖縄県だけ特別措置を作ってもらっている現状をどう認識するのか。復帰50年を過ぎてもまだ国…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ