国内客最多の62万8000人 沖縄入域観光客10月
- 2022/11/29
- 経済
沖縄県は25日、2022年10月の入域観光客数が対前年同月比で約2.1倍、33万1700人増加の63万700人だったと発表した。内訳は国内客が62万8000人で、10月の国内客としては新型コロナウイルス感染拡大前の水準を上回り過去最多となった。外国客は、台北と香港からの航空路線の運航再開により2700人を計上した。
10月の国内客が過去最多となった要因について、県文化観光スポーツ部観光政策課の金城康司課長は「一昨年、昨年と比較して行動制限がなく、これまで観光を待ち望んでいた本土からの観光客が多く沖縄にきたことが大きな要因」と分析した。
また、全国旅行支援による需要喚起策の影響にも触れ「『おきなわ彩発見NEXT』が再開され、旅行代金に対する助成などが沖縄への観光客を増やした」との見解も示した。
11月の見通しについて、金城課長は「直近(11月21日時点)の主要エアライン予約状況を見ると、対前年同月比で約2倍になっている」と述べ、引き続き好調に推移するとの見通しを示した。一方で、全国的に新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にあることを踏まえ「状況を注視していく必要がある」とした。
外国客については、10月は水際対策の緩和により「台北-那覇」路線で2社、「香港-那覇」路線で1社の運航再開されたことで2カ月ぶりに外国客2700人を計上した。11月については、「台北-那覇」路線でさらに1社の運航が再開されていることから「回復への後押しが期待される」と述べた。
沖縄への修学旅行、回復傾向
また、同日の会見で県は修学旅行入込状況の調査結果も発表し、21年(暦年)実績校数は対前年比14校減の381校、人数は同376人減の7万38人で、校数・人数ともに調査を毎年実施し始めた1989年以降、最少の入込数となった。
一方で、21年度実績でみると、校数は同173校増の404校、人数は2万7465人増の7万583人となり、入込校数・人数ともに前年度を上回る結果となった。県は、低調としながらも回復傾向がみられるとした。
会見で、今年度の修学旅行の見込み数について、同部観光振興課の大城清剛課長は10月4日時点の調査結果として「今年度の見込み数は、1355校、約25万8000人となっている」と説明した。
(記事・写真 宮古毎日新聞)