アルゼンチン県系3世の感性で独創的シーサー爆誕!中城村に工房

 

 移住の決意をしたのは、2017年の来沖で知り合って交際をしていた香乃実さんの存在も大きい。

 香乃実さんの実家は、中城村村和宇慶の集落にある、築70年余の古民家を改築したパン屋「フクギパン」。香乃実さんの家族は、マルティンさんのためにスペースを提供。フクギパンの一角に、工房「新シーサー(Mi Shisa)」をオープンした。

工房「新シーサー」があるフクギパン=中城村和宇慶

シーサーアーティストとして

 マルティンさんの目標は、集団自決や基地問題など歴史的な出来事をシーサーで表現して、次世代に伝えていくことだ。

 マルティンさんと香乃実さんは、今年4月3日の「シーサーの日」に結婚。「シーサーを通して、沖縄の歴史や文化、平和の尊さなどを発信し、次世代に伝えていきたい」と更なる決意を語る。

 年に一度、展覧会の開催も計画中だといい、今年は、南米風のシーサー展を考えている。一人一人が自分のスタイルを作ることができるシーサーワークショップにも取り組んでいく予定だ。

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