「人にも地球にも優しい選択ができる生き方を」消費者としての在り方を問う 又吉麻菜美さん

 
エシカルショップを巡る麻菜美さん

 「良い地球環境にして次世代に残したい」と話すのは、那覇市首里出身で埼玉県在住の又吉麻菜美さん(27)。幼少期から環境問題に触れ、「人にも地球にも優しい選択ができる生き方を」という想いから、地球や自然環境に配慮されたアイテムを扱う「エシカルショップ」などの紹介や、自身の考えなどをSNSで発信。人々が無意識に環境悪化へ加担してしまわないよう、消費者としてのあり方を啓蒙しようと、より強い自身の発信力を求めて「ビューティー・ジャパン」と「ミス・アース」へ挑戦している。

幼少期から母と環境活動

 ひとり親家庭で育った麻菜美さんは、服や教科書、制服などを親戚や友達からもらうなど、近所の人たちに助けられて育ったことから、物を大切にするという精神を育んできた。幼少期から母とビーチや街の美化活動等に参加し、小学生の時には、ゴミのポイ捨てについて作文を書いたほどだ。

 地元の首里高校を卒業した後は、沖縄国際大学法学部に進学。複数の団体活動を通して、沖縄の北部や離島の自然、米軍基地やまちの開発について学び、被災地支援、外国人や障害者、高齢者などの弱者支援に取り組んできた。

 大学3年次の時には、「国際協力を学びたい」と桜美林大学のリベラルアーツ学群国際協力専攻に編入、気候変動や環境問題について学んだ。環境破壊によって生まれる途上国の社会問題に対して、自身の考えを綴った麻菜美さんのエッセイ「国際協力×日常生活ーちっぽけな自分にもできることー」は、PHD協会国際協力エッセイコンテスト2017で審査員特別賞を受賞した。

「構造から考える世界の貧困ワークショップ」の準備を進める、大学時の麻菜美さん(左)=桜美林大学
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