気迫やエネルギーに欠ける
計画は現状も課題も分析したうえで、今後の目指すべき沖縄社会に向けた考え方が確かに描かれている。その性格上、総花的であるのは仕方ないものの、「他の地域と競合してでも勝つ」という気迫やエネルギーは感じられない。
それが国内有数の観光地である沖縄の弛緩なのか、沖縄振興特別措置法に頼るという依存なのか、従属なのかは知らないが、残念ながら、地域間競争に打ち勝ってでも沖縄を自立した経済社会にするという熱意は感じられないのだ。
沖縄の日本復帰50年の節目となるが、これまでの延長線上の発想では飛躍できないのではないか。