コロナ禍の海外研修の形 進化の鍵は少人数議論と伴走支援

 

個別アプローチで“取り残さない”学びのフォローが可能に 

 Zoom、LINE、翻訳アプリ。オンライン時代ならではのツールを使って進む新しい形の海外研修。しかし、これらをツールとして活用しながらも、やはり生徒の学びを深めるのに大事なのは学習内容の企画力や、生徒一人一人に細かな対応ができる伴走支援だ。

 今回紹介したグローバル・リーダー育成事業は2研修とも、外国人と会話や議論する際には必ず5-7人ほどのメンバーに分けて会話を進めた。さらに、各グループに議論の進行役(ファシリテーター)や外国人、英語を話す人を配置していた。参加している一人一人に漏れなく発言を促すことで、生徒たちは発言することに徐々に慣れていった。

 研修を企画した前出の神部さんは「運営した側も新しい学び方・深く学ぶ方法、スキルが身に付いた。なかでも、オンラインの環境で対話的に学ぶことは主体的な学びや、深い学びを支援することも分かり、対面で学ぶことの意義も理解できた」と話す。新しい時代に対応する工夫が進み、対応する関係者の力もついてきている。

 事後アンケートでは、オンライン学習に否定的な声はなかったが、一部には「オフラインや対面とのハイブリッド型」を求める声も出た。

 学びはどのように変わるのか。「学びを止めない」と模索する関係者の新しい取り組みが続いている。

 

 

 

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東江 亜季子

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WEBメディアディレクター兼フリーライター。
前職は琉球新報社に勤め、くらし、地域、教育を取材し、教育講座開発などを歴任。戦後の米軍関係者と沖縄女性のもとに生まれた人のインタビューをまとめた著書『私のポジション「沖縄×アメリカ」ルーツを生きる』を出版した。

現在は、教育コーディネーターとして自治体の教育事業にも携わりながら、アメリカ人パートナーが営むダンススクールや英会話塾で次世代育成に務めている。

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