沖縄と情報教育(下)未来は産業界と教育界の協働にあり

 
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 前回のコラムでは、高校の「情報Ⅰ」必修化や、国立大入試での共通テスト「情報」受験必須化の意義や経緯についてご紹介しました。デジタル社会の大きな潮流を背景に、言わば必然的に推し進められてきた情報教育政策。これから徐々に社会に大きな影響を及ぼしていくことは必至です。

 学校教育は今、大きな変化を遂げているところですが、これは、まさに大きなチャンスでもあります。変革を学校だけのものにせず、社会全体で協働して推し進めていくことが重要です。情報教育の発展から沖縄の未来を読み解く2回シリーズ。

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沖縄と情報教育(上)「情報」の国立大受験必須化がもたらすもの | HUB沖縄

授業では何を学ぶのか?

 情報教育では、これから更に加速する情報化社会とアクティブに向き合う能力が志向されていますが、実際に授業ではどのようなことを学ぶのでしょうか。新たに高校の必修授業となった「情報Ⅰ」を見てみましょう。

 まず、メディアの特性や知的財産権、AI、サイバーセキュリティといった基礎知識の概略を導入として学んだ後、画像や動画のデジタル化の仕組み(解像度やファイル圧縮など)や、デザイン(伝える技術やソフトの操作など)を学びます。これだけでも、以前までだと社会人になって初めて触れるような知識ばかりですが、この後は更にプログラミングを学んでいきます。基礎演算に始まり、アルゴリズムの組み立て方を実践していくような演習です。そして、情報通信(LANの仕組みやSNS・FinTechといった事例など)や、数学・物理などにもつながるデータ分析(統計的仮説検定やテキストマイニングなど)へと続いていきます。全体を通して、相当の知識を習得する上、デザイン、プログラミング、データ分析といった課題を通じて、試行錯誤を体験的に行いながら思考力や表現力をも身につけていくのです。

共通テストでは何が問われるのか?

 共通テスト「情報」は授業「情報Ⅰ」の範囲に対応した内容になりますが、上述の通り、相当の知識に加えて、状況に応じて課題解決を目指す思考力などが問われます。

大学入試センターが公開した共通テスト「情報」のサンプル問題の一部

 これは、大学入試センターが公開した共通テスト「情報」のサンプル問題の一部です。この大問では、比例代表選挙の議席配分をプログラムで処理するという題材になっていて、与えられた条件やその処理に必要なアルゴリズムを理解して解く必要があります。さらには、生徒と先生の会話があり、誤ったプログラムを正しく修正する設定になっていて、柔軟な思考力も問われているのです。国立大入試の受験必須科目となった「情報」が、決して簡単なものではない、奥の深い試験であることがお分かりいただけるかと思います。

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