島の自然や文化を守る「西表財団」設立へ 準備会が寄付呼び掛け
- 2021/10/23
- 社会
世界自然遺産にも登録された西表島の貴重な自然環境や、文化・くらしの継承を目指す「一般財団法人西表財団」の設立に向けて、設立準備会(大浜知司会長)は資金となる2000万円を確保するべく寄付を呼び掛けている。
屋久島や知床にも財団
準備会によると、近年の観光客数増加や海岸への漂着ゴミの増加などで自然や暮らしに影響が出始めており、それらの問題解決に向けた地元の専門組織として財団設立が求められている。同様の財団は、国内の世界⾃然遺産の先進地である屋久島(鹿児島県)や知床(北海道)でも立ち上げられている。
世界自然遺産登録の前から地元関係者による会合が持たれ、財団設立の必要性を共有してきた。昨年12月に立ち上がった準備会には、⾏政機関、地元有志、関係団体、有識者などの約50人が参加している。事務局は竹富町世界遺産推進室と環境省西表自然保護管事務所が担う。
財団では「⾃然環境の保全・管理」「⼈材の育成・派遣」「⻄表島の⾃然や社会に関する情報の蓄積・発信」など、幅広く事業を展開していく。最初のミッションとして、野生動物のロードキル対策や観光利用時のルール啓発、自然環境への影響を把握するためのモニタリングを進める予定だ。
寄付の方法は3種類
寄付の方法は①クラウドファンディング②竹富町企業版ふるさと納税③口座振り込み―の3つ。
クラウドファンディングは最低金額1000円から受け付けており、2000円以上の寄付は税額控除の対象となる。ふるさと納税は10万円からの受け付けで、寄付額の9割相当が同じく税額控除の対象となる。
寄付をした人には「西表財団設立サポーター」として証書とステッカーが贈られる他、希望者に対しては寄付者として財団HPで紹介される。
詳しくは竹富町のホームページまで。