新世代、世界のウチナーンチュ 7)ボリビア県系3世、NY在比嘉成美さん
- 2021/10/10
- 社会
また、 ボリビア以外の国出身者で日本語ができる若者が少なかったため「ボリビアの日系人がスペイン語も日本語もできることは凄いこと」と比嘉さんは感じたが、同時に会議の共通語だった英語ができなかったことで恥ずかしく、悔しい思いもした。
ルーツをたどって沖縄国際大学へ
様々な国籍のウチナーンチュとの交流で、自分もウチナーンチュなんだと実感できたが、同時に「ウチナーンチュだけど沖縄について多くのことを知らないことに気づいたし、自身が日本人なのか、ボリビア人なのかもわからなくなった。よりアイデンティティについて考えるきっかけにもなった」と比嘉さんは振り返る。
自身のルーツのある沖縄に行くことを考え、2016年、大学を休学して沖縄県費留学で沖縄国際大学に留学した。日本語と沖縄の文化や歴史のコースを受講するが、比嘉さんの日本語はすでに問題がなかったため、それと同時に、聴講生として興味がある科目も受講した。
ウチナーンチュなら生まれた場所は関係ないとみんなからとても親切にされ 「自分はウチナーンチュだと思っていいんだ」と、居場所を見つけたような気がした。
悔しさバネにカナダで英語力強化
帰国しても、CAになるという夢実現のために親を説得し、再度ボリビアを飛び出した。カナダのトロントで2018年から約2年間、英語を鍛えるためワーキングホリデーで旅行会社に勤めたり、ボランティア活動を行う。 苦手だった英語もTOEIC受験して800点台の点数を得るまでになる。フィリピンの若者ウチナーンチュ大会で経験した、英語ができずに恥ずかしかった気持ちをバネにして素晴らしい成長を見せた。