知事の公約達成率は? 県議会代表質問振り返り
- 2021/9/23
- 政治
開会中の沖縄県議会9月定例会は21、22日と代表質問が行われた。11人の県議が質問に立ち、知事の政治姿勢や新型コロナウイルス対策、基地や振興などの諸課題について議論を交わした。代表質問に続いて24日と27~29日は一般質問が予定され、計32人が質疑する。
金秀グループ離脱「大変残念」
21日の最初に質問に立った自民党会派の仲村家治県議は、玉城デニー知事に対して退陣を決めた菅義偉首相に対する評価と、その後継を選ぶ自民党総裁選についての所見を問うた。
玉城知事は「(菅首相は)官房長官時代には沖縄基地負担軽減担当相で、沖縄の実情にご理解いただき、那覇空港第二滑走路や名護東道路の整備に尽力いただいた。新たな沖縄振興策はいま一度、法的措置を講じて推進していく必要があるとされたところで、国の姿勢は変わらないものと認識している」と答弁した。自民党総裁選に出馬している4氏については「私から評価することは非常におこがましく言及を避けたいと思うが、いずれも御党の総裁候補としてふさわしい方々ではないか」と考えを示した。
一般質問に入る直前の9月中旬には、玉城知事を軸とする「オール沖縄」勢力を支える中心人物だった呉屋守將・金秀グループ会長が、次期衆院選でオール沖縄系候補を支援しないことがマスコミ報道で明らかになり、波紋を広げた。呉屋会長は昨年まで玉城知事の後援会長も務めており、代表質問では今回の呉屋会長の態度表明について県三役に見解を求める質問も出た。
知事には呉屋会長から直接お話があったのかとの問いに、玉城知事は「普段からやりとりを細かくしているわけではなく、新聞で報道を知った次第だ」と述べるにとどめた。一方、呉屋会長と同じく経済界出身の照屋義実副知事は「長年親交をはぐくんだ間柄で、オール沖縄の潮流というか、そういう時期も歩みを一緒にしてきた。あれだけの大きな支援がなくなると、本人(呉屋会長)は『自主投票にする』と言っているが、大変残念に受け止めている」と衝撃ぶりを率直に答弁した。