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未婚率全国一の沖縄 婚活専門家「結婚はできます」“明るい婚活のススメ”
- 2021/4/13
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出生率が1975年の調査以来常に全国首位をキープしている沖縄県。当然、結婚している人の割合も高いだろうと思われそうだが、50歳までに一度も結婚をしたことのない「50歳時未婚率」は2015年の調査で女性は全国5位、男性に至っては全国1位となっている。なぜ沖縄の、特に男性は結婚をしない人、できない人が多いのか。沖縄県が運営する出会い・結婚応援情報サイト「沖縄えんまーる」を事業受託する婚活アドバイザー・仲原和香乃さんは「経済的なハードルを感じて結婚に踏み切れない人もいるが、結婚生活で実際にかかるお金は未婚者が想定しているよりは低いことが多い」と後押しし、結婚を希望する人には「早めに婚活市場へ」と呼び掛ける。
結婚重ねる人と結婚できない人の両極化
沖縄県内の現状について「離婚率も再婚率も出生率も全国ナンバーワン。女性の第一子出生時年齢も低い。なのにその一方で、50歳時未婚率も高いため、ある大学教授は『カオス(混沌)』だと表現しているほどです」と仲原さん。これが意味するところは“何回も結婚する人がいるのに、結婚できない人はいつまでもできない”という、両極化が進んでいるという点だ。
国立社会保障・人口問題研究所の調査資料によると、2015年の沖縄県男性の「50歳時未婚率」は26.20%で、全国平均の23.37%に対して約3ポイント高くなっている。
沖縄県男性のこの値は、1940年と50年の時点ですでに全国1位になっているものの、全国平均と比べてぐっと増えだしたのは80年の統計値からだ。全国平均2.60%に対して沖縄4.75%で、東京に次ぐ2位。90年には全国平均5.57%に対して10.14%と、東京と沖縄だけが2桁台に。2005年の調査で22.29%と東京を抜いて1位となった。
その後、男性の50歳時未婚率の全国平均が2010年には20%を突破するなど高まり、沖縄県との差を縮めつつあるが、調査結果の発表が待たれる2020年においても「沖縄が1位であると思われます」(仲原さん)という。
「長男はトートーメー(位牌)継承が障壁となって相手が見つけにくいなどもありますが、複合的な要因が絡み合っていて、一概にこれだと言える理由がないのが現状です」
女性は全国平均が14.06%、沖縄県が16.36%(2015年)。おおよそ、男性の4人に1人、女性の7人に1人が50歳まで未婚となる計算だ。
結婚をしたくないという人が増えた訳ではない。同じ2015年の調査では、結婚の意思があるという若年層(18~34歳)は全国平均で男性約86%、女性約90%だった。