沖縄県の池田竹州副知事は27日、米兵が少女誘拐と性的暴行をしたとして起訴された事件について、県庁で米軍の第18航空団司令官ニコラス・B・エバンス准将とマシュー・ドルボ米総領事に抗議した。
抗議文では、「このような非人間的で卑劣な犯罪は女性の人権を蹂躙する重大かつ悪質なもので、断じて許すことはできない。また、県民に強く不安を与えるもの」と指摘した。
その上で、リバティー制度の外出制限措置を厳格化するなど実効性のある再発防止策を講じ、兵士に対する教育などを徹底することを求めた。
被害者への謝罪や適切な補償を行うほか、2017年以降開かれていない「米軍人・軍属等による事件・事故防止のための協力ワーキングチーム(CWT)」の開催に協力することも要求した。
エバンス准将は「皆さまに心配をお掛けしていることを遺憾に思う。この容疑に関して真剣に捉えている。このような犯罪容疑は、日米同盟に尽くす多くの米軍人を反映するものではない。罪を犯した者は、しっかり責任を取ることが求められる」と語った。
池田副知事は「准将と総領事に、このような形で会うことになったのは、私は非常に残念だ」とも述べた。