沖縄県の玉城デニー知事は29日、県庁で会見し、「沖縄防衛局から、午後2時40分ごろ、屋久島の沖で米軍オスプレイがレーダーロストしたとの情報に接しており、政府としては被害状況の確認を行うとともに、人命の救助を最優先にあたるとの情報提供があった」と発表した。
また、「搭乗員の全員が無事に救出されることを願っている」としながらも、「オスプレイの危険性が非常に不安視されているということが図らずもこのような形で現実になってしまったのは非常に残念」と述べた。
このほか、「オスプレイについては、8月にオーストラリアで3人が亡くなる事故を起こしたほか、国内では9月に6機が、10月にも1機が相次いで緊急着陸するなど事故が続いており、県民の不安が高まっている中での今回の事故となってしまった」と強調した。
会見で玉城知事は、29日中に外務省沖縄事務所と沖縄防衛局に対し、事故原因が究明されるまでの間は、海兵隊の所属機も含め、米軍のオスプレイの飛行停止を求めるとした。