希望胸に1616人巣立つ 琉球大学卒業・修了式

 

1616人が学び舎を巣立った、琉大卒業式・修了式=19日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター

 琉球大学(西田睦学長)の2023年度卒業式・修了式が19日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで行われ、学部1361人、大学院255人の計1616人が希望を胸に社会へと巣立った。

 各学部・研究科の代表に卒業証書・学位記を手渡し、西田学長は「大学生活の当初からコロナ禍の厳しい影響を受け、それぞれ工夫と努力を重ねてきょうの日を迎えることができ、うれしく思う」と述べた。

 また、「さまざまな経験を含む本学での勉学・研さんの成果に自信を持って、社会の期待に応えてくれることを心から願う」と激励した。

 学部卒業生を代表して、工学部工学科の具志堅太成さんが「大学生活では主体性をもって学び続けることの重要性と、その困難さを自覚することができた。来月から新しい環境で、それぞれの道を歩み始める。本学で培った知識や経験を生かし、社会へ貢献できるよう挑戦と成長を続けていきたい」と決意を述べた。

 また、大学院修了生を代表して、医学研究科の中山雄稀さんが「私は理学療法士としてリハビリテーション専門病院に勤めており、今後は医療に携わる一人として、患者様のためにここでの学びをリハビリテーション治療として実践しつつ、さらに発展させていきたい」と意欲を示した。

 式典の後には、それまで降っていた小雨もやみ、会場の外では卒業生たちが家族や友人と記念撮影したり、後輩から花束などを贈られたりして祝福を受けた。家族、卒業生らは皆笑顔にあふれ、華やいだ雰囲気となっていた。新型コロナの影響で、式典への保護者の参加は5年ぶり。


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